2011年の日本映画「大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇」です。
竹野内豊と水川あさみのW主演です。

その2人が新婚夫婦の大木信義・大木咲を演じていまして、それがタイトルの「大木家」ということになります。
新婚なんだけど同棲生活が長かったせいで、結婚初日から倦怠期という2人。
何も新しく感じない、何も刺激がない、何で結婚したんだろう・・・と初日からグッタリの2人なんですが、樹木希林演じる占い師のすすめで旅行へ行くことへ・・・。

という感じで始まっていくのですが、その新婚旅行の行き先は「地獄」なんです。
ここらへんはだいぶぶっとんだコメディ映画なのでサクッと進みます。
地獄かぁ、行ってみるかぁ、みたいな軽い気持ちで地獄旅行スタート。
次々とユル~イ笑いが続いていきます。

最初の地獄の入り口からユル~イです。
デパートの屋上に置かれたクソ汚いバスタブが地獄の入り口なのですが、ここに頭から入らないといけません。
もうなんかコケとか浮いてて緑色した水の入ったバスタブなんです。
「足から入ると頭から落ちますよ、頭から入ったら足から着地できます」みたいなフザケタ説明で2人は頭からザブン。
すると場面変わって地獄へ到着、言われたとおり足から着地成功!
もう、最初からかなり笑ってしまいました。

地獄に着いた2人ですが、結構普通のとこです。
そこでまぁ次々と油断大敵なユル~イ笑いが続いてきてハマってしまいました。

いったいどんな発想で作った映画なんだろう。
良い大人が悪フザケしまくって作ったとしか考えられません。
もちろん良い意味の「悪フザケ」です。
凄い発想だな、という笑いの嵐なんです。

この映画を観ながらふと思ったのは「疲れた時に見る悪夢のよう」です。
凄い疲れて帰って寝たら見てしまう理不尽で微妙な悪夢みたいな映画なんです。
地獄ホテルの従業員の荒川良々がまた・・・顔見るだけで笑ってしまう・・・。

んで地獄なんで鬼みたいなのがいるんですが、その鬼の子の役で鈴木福くんが出ています。
この映画のあと「マルモのおきて」で大ブレークするんですね。
なので「マルモのおきて」よりもうちょい幼い鈴木福くんです。
他にも濃い~ユルキャラがたくさん登場してくる最高に笑えるコメディ映画です。
タイトルでは「新婚地獄篇」となってますから、是非次回作も期待したいです。
次は天国篇とか・・・、観たいなぁ。

オススメ度「55%」