2009年のアメリカ映画「ウッドストックがやってくる!」です。
タイトル通り伝説の音楽フェス「ウッドストック」のことをえがいています。
自分は生まれる前のことでさっぱり知りませんが、「ウッドストック」という名前だけは知っています。
1969年の音楽フェスで、それはそれは凄い伝説のロックフェスだったらしいですね。
物語はウッドストックに出るミュージシャンが主人公じゃありません。
主人公はこのフェスを作るきっかけになった地元の男エリオットです。
両親は地元で潰れる寸前のモーテルを経営しています。
このモーテルどうにかできないのかなと思っていたエリオットの目に飛び込んだ新聞記事。
それは近くで開催される予定だったフェスが中止になったということ。
エリオットはこのフェスを地元でやろうと計画するのでした。
というわけで、要するにウッドストックを町に呼ぼう!って奮闘する若者の物語なんです。
協力する町の人や反対する町の人、頭痛くなるほど問題山積みの状態。
それでも何とか形になりかけたころ、このフェスが各地で話題になり色んなところから若者が集まってきます。
集まってくるのは、いわゆる「ヒッピー」でして、町はもうヒッピーだらけの町になってしまいます。
酒やドラッグが蔓延し、そこはまるで別世界。
映画自体も音楽フェスだってこと忘れてしまうほどヒッピー達の生活に焦点をあてていきます。
主人公エリオットもこのヒッピー文化に感化されクスリに手を出したり。
すると画面は歪んだり揺れたり、「トレインスポッティング」ばりにクスリでトんでる状態をしっかり描いています。
クスリは凄いし、湖では女性が裸になって遊んでるし、実家のモーテルは笑いが止まらないほど儲かるし。
なんだこれぇぇ!!っていう異世界モードです。
あくまでもメインは「音楽」が中心のフェスなのに、実際は熱狂するヒッピー達のお祭りに。
実際エリオットは色んなミュージシャンが演奏するステージには1度も行かず遊びまくってフェスは終わります。
残ったのは見渡す限りのゴミの山。
でもまぁ儲かったし業者雇えばいいかってなもんです。
こんなことになるとは思ってなかったんだろうけど、「ウッドストック」に完全に人生観を変えられた若者の物語でした。
ほんとそれはひとときの楽園だったのでしょうね。
最後にこの映画の裏の見所を。
それは主人公のオカンです。
ジコチュウでワガママで金に汚いオカンで、まぁ役者さんの表情が憎たらしい。
映画観てる人達にとっては「なんだこのババアは!」って感じなんですが、主人公にとってはたった1人の母です。
ん~家族って凄い、そしてこのオカンは暴走に次ぐ暴走を繰り返します。
ん~オカンは凄い。
オススメ度「66%」