2008年のスウェーデン映画「ぼくのエリ 200歳の少女」です。
日本では2010年に公開されています。
原題は「LET THE RIGHT ONE IN」、意味分からないので翻訳してみたところ「正しいものを入れます」となりました。
どゆこと?直訳じゃダメなんでしょうね。
で邦題だと「ぼくのエリ 200歳の少女」になってしまっています。
そういうことでもないと思うんですが・・・。
ちなみに原作の小説のタイトルは「モールス」です。
あぁ、一番しっくりくるタイトルはそれだ。

さてさて物語はというと、少年と少女の初恋の物語です。
少年の名前はオスカー。
12歳でとても気弱、学校ではひどいイジメを受けています。
オスカーはやり返す勇気もなくいつもやられるまま。
そしていつも1人でいじめっこを殺す妄想をしています。
そんな時、オスカーはアパートの隣に引っ越してきた少女エリと出会います。
エリはいつも裸足で薄着で不思議ちゃん。
オスカーはそんなエリに初恋します。
しかし、エリはヴァンパイアだったのです・・・。

という仰天展開の映画です。
しかもエリは恐ろしいほど人間を殺し血を飲んで生きています。
オスカーもそのことを知るのですが、それでもエリのことが大好き。
エリもオスカーを信頼し、2人の関係はうまくいきます。
表は少年と少女の初恋の話であり、裏ではヴァンパイアの残酷な日々を描いた作品です。
そのあまりの裏表の差は2人にとって辛い事実でもあります。
このままずっと一緒にいたいけど、それは無理なんじゃないだろうか、不安を抱きながらも2人は一緒の時間を過ごします。

愛する気持ちはとても分厚く、人の命はとても薄っぺらい。
この映画はオスカー目線で描かれていますが、もしエリ目線に切り替えた場合、エリはオスカー以上の苦悩と混乱を味わっていたのではと思いました。
非常に良くできていておもしろい映画でした。

というスウェーデンの映画をハリウッドが見逃すはずもなく、早くもリメイク決定しています。
ん~、負け戦のような気もするリメイクですね・・・。

しかししかしハリウッド版のエリ役はクロエ・グレース・モレッツが演じます。
あの「キック・アス」のヒット・ガールを演じたあの子です!!
全くどうでもいいリメイクが一気に期待大になりました。
ヒット・ガールで大人をブチにブチ殺したヒット・ガールが今度はヴァンパイアになって大人を食い散らかすわけですね。
絶対リメイクは失敗するでしょうがクロエ・グレース・モレッツのヴァンパイに期待です。

オススメ度「60%」