2009年のアメリカ映画「Disney's クリスマス・キャロル」です。
タイトル通りディズニーによるCGアニメーション作品です。
原題は「A Christmas Carol」で「Disney」という文字は日本だけみたいです。
アメリカでは有名なお話なんですが日本ではあまり馴染みがないため「ディズニー」と付けて派手にしたんでしょう。
監督は数々のヒット作を生み出したロバート・ゼメキスです。
主人公の声をジム・キャリーが演じているんですが、主人公のそれぞれの時代の声と3人の妖精全てを1人で演じています。
他にもゲイリー・オールドマン、コリン・ファースなどなど豪華な声優陣です。
お金が全て、他人なんて大嫌い、という嫌われ者のスクルージ。
しかし嫌われても知らん顔、他人に冷たくあたります。
クリスマス・イブの夜、そんなスクルージに3人の妖精が次々に現れ「過去」「現在」「未来」を見せていきます。
過去では懐かしい子供の頃のスクルージ、大人になり愛する人と出会い結婚するスクルージ、しかし金のことしか考えなくなったスクルージに愛想をつかし出ていく妻などを見せていきます。
現在、スクルージのことを周りの人はどう見ているのか、どんな風に言っているのかを見せていきます。
未来では、そんなスクルージのその後の姿を見せていきます。
全てを見たスクルージに変化が・・・。
という感じの物語です。
ラストはちょっと引いてしまうぐらいハッピーエンドです。
さすがディズニーといった感じ。
とにかく映像が凄いです。
アメリカのCGアニメのことを書く時、毎度のように言ってますが今回は更に凄い。
「ポーラー・エクスプレス」の技術をパワーアップさせて使っています。
「ポーラー・エクスプレス」の時驚いたのはやはりCGキャラの表情ですね。
細かく細部まで描かれていて、複雑な表情をCGで描いていました。
今回はもっともっと凄い表情をCGキャラたちが見せてくれます。
笑ったり怒ったりはもちろん、微妙な時にみせる人間の表情はまさに実写です。
演じているジム・キャリーの表情がアニメのキャラに投影されています。
ゲイリー・オールドマンがどのキャラの声をしているか調べなくても分かります。
それくらいキャラクターの表情に「個性」が出ています。
恐ろしい技術ですね、これは。
しかしかかった費用は200億円・・・。
CGアニメに200億円、さすがディズニー。
そして興行収入は300億円、しっかり利益も生み出しました。
映像に圧倒されますが物語はシンプルなので子供から大人まで楽しめます。
オススメ度「52%」