1996年のアメリカ映画「インデペンデンス・デイ」です。
ローランド・エメリッヒによるSFパニック映画です。
ウィル・スミスがこの映画で爆発的人気になりましたね。
物語は、ある日宇宙から宇宙船がやってくるところから始まります。
今までみたことないようなデカさの宇宙船が空にいきなり現れます。
まぁ小さい宇宙船も見た事ないですが。
ここでウィル・スミスが家の前で新聞を拾い、みんなが見ている方を見上げると宇宙船が!っていう有名なシーンが出てきます。
あのへの字眉毛のウィル・スミス、この映画の肝ともいうべきシーンでしょう。
そして、ある人は怯え、ある人は喜び、世界中は大パニックになります。
しかし宇宙船はいきなり攻撃を開始するのでした・・・。
という有名な映画なので説明は不要ですね。
とにかく最初は平穏に暮らす人々をたくさん映しておいて、その日常が一気に壊れパニックに陥るという90年代に流行ったいわゆる「パニック映画」の基本ともいうべき映画です。
しかも監督はローランド・エメリッヒ、パニック映画といえばこの人って感じですね。
「人類滅亡」的話が大好きなのでしょう、この映画の後も「デイ・アフター・トゥモロー」、「2012」といった大ヒットパニック映画を作り続けています。
そしてどの映画も見事なほどに同じです。
津波がきたり、地震がおきたり、宇宙人が襲ってきたり、ネタは違うんですが基本は全て同じ展開で話が進みます。
なので「インデペンデンス・デイ」「デイ・アフター・トゥモロー」「2012」のおもしろさは、観た順番によって違います。
自分はこの「インデペンデンス・デイ」だけ観ておけばローランド・エメリッヒは充分だと思います。
それくらいこの映画は10代だった自分に与えたインパクトが大きすぎました。
ドデカイ宇宙船、いったい何が起こってるのかわからない状況、ただただ破壊されていく街、予告編で3杯飯が食える作品です。
内容も嘘偽りなくあんぐり口をあけて観た記憶があります。
今観ると確かに強引な展開が目立ちますし、CG技術も今の映画の足元にも及んでいません。
あの1996年、15年前はこの映画の映像に世界中が驚いたんですね。
実際その年のアカデミー賞で視覚効果賞も受賞していますからね。
その強引な展開の最たるものが「戦う大統領」です。
アメリカ大統領が戦闘機に乗って戦うんですね、ありえなさすぎます。
攻撃もステルス戦闘機出してきて、核をアメリカ本土でぶっ放すという恐ろしさ。
アメリカは核の恐さ何1つ理解してないのではという気分にさせられます。
まぁ、そこらへんを言うなら、あんなデカイ宇宙船がやってきてる時点で「ありえない」んですがね。
自分は当時夢中になってこの映画を観て、ハラハラドキドキしました。
でも昔からどうも好きになれないのが、大統領の演説シーン。
この映画の見所の1つかもしれませんが、最後の戦闘前にして大統領が長い長い演説をして「今日が人類のインデペンデンス・デイ(独立記念日)だ!」って叫ぶんですが、あの演説による高揚感で「やってやるぜー」ってなるのは日本人には理解出来ませんね。
何か褒めたりけなしたりしてますが、10代の自分の思い出の映画です。
オススメ度72%