2007年のイギリス映画「ウディ・アレンの夢と犯罪」です。
原題は「Cassandra's Dream」となっています。
ユアン・マクレガーとコリン・ファレルが共演しています。
ユアン・マクレガー演じるイアンとコリン・ファレル演じるテリーの兄弟が物語の軸となっていきます。
テリーはギャンブル狂で日々ポーカーで金をかけて暮らしています。
まるで漫画のカイジみたいなセリフばかり吐きます、ということは痛い目みるんですね。
イアンは売れない女優の彼女と出会い、その子とずっと一緒にいたいと思い始めています。
そんなとき、言わんこっちゃないとばかりにテリーがギャンブルで大負けします。
とても返せそうにない額に兄のイアンは叔父を頼ることにします。
叔父は事業で儲けている金持ちなので何とかしてくれると思っていたんですが、叔父はお金をあげることの条件にあることを2人に頼みます。
それは、殺人でした。
という展開で始まります。
サスペンスな話ではありますが、ウディ・アレン独特の空気感が殺伐とした感じを消しています。
殺人を依頼された2人の兄弟が悩み苦しみ、それでも金を手に入れるために殺人を決意します。
ポーカーに負けてどうしようもない借金を背負う弟がコリン・ファレルなんですが、何か似合ってました。
あの八の字の太い眉毛がよりいっそう困った感を演出していました。
一方の兄ユアン・マクレガーなんですが、この前観た「フィリップ、きみを愛してる!」のゲイ役が頭から離れませんでした。
主演のジム・キャリーより記憶に残るゲイっぷりで、やはりあの役断った方が良かったのではと思います。
淡々と飄々とウディ・アレン流に進んでいくので結構新鮮に観れました。
オススメ度「48%」