2004年に公開された哀川翔主演100作記念映画「ゼブラーマン」です。
監督・三池崇史、脚本・官藤官九郎、主演・哀川翔です。
他に鈴木京香、大杉漣、渡部篤郎などが出演していて、更に友情出演としてウッチャンナンチャンの内村光良なども出ています。

物語を簡単に説明すると、哀川翔演じる冴えない教師がスーパーヒーローゼブラーマンに変身して悪と戦うというもの。
ですが、最初はただのヒーローオタクです。
子供の頃テレビで見た「ゼブラーマン」というヒーロー番組を大人になった今でも好きで家でこっそりお手製のゼブラーマンコスチュームを作っています。
そしてそれを夜な夜な着ては街を徘徊するという完全な危ないおっさんです。
しかし何故か街では宇宙人による侵略が始まっていきます。
偽者のヒーローゼブラーマンは果たして街を救えるのか。

という感じですね。
ボロボロの手作りコスチュームを着て鏡の前でポーズ決めたりパンチ出したりする様はスコセッシの「タクシードライバー」のパロディのようでした。
生徒にはバカにされ家では居場所がなく、娘は反抗期、嫁は何やら怪しい、そんな人生の中での現実逃避のようにゼブラーマンになりきるのです。
しかし本当に悪者が街に現れ戦っていくことになります。
そしてラストでボロボロの自作コスチュームから本当のゼブラーマンへと変身して敵を叩きのめします。
「スパイダーマン」の序盤のようですね。
スパイダーマンもある意味ヒーローへ憧れるあまりあの変なクモのコスプレを自作しますからね。

あと鈴木京香のゼブラナース?姿が物凄いです。
よくOKしたなという露出度の高すぎるコスチュームです。
おじさん達は全員ストーリーそっちのけで鈴木京香の胸元だけを凝視することでしょう。

基本的にひたすら冴えないおっさんの哀愁が描かれています。
最後の最後はスーパーヒーローとなり「白黒つけたぜ!」という決めゼリフで終わるのですが、とにかく序盤の冴えないっぷりが悲しいです。
この哀愁が日本らしいというか、少し湿気った感じのする映像とB級ヒーローのような展開が見所です。

オススメ度「42%」