
日本では2010年に公開されたアメリカ映画「TEKKEN -鉄拳-」です。
世界でも大人気の日本製の対戦格闘ゲーム「鉄拳」シリーズのハリウッド実写版です。
メインの出演者はよく知らない人達ばかりですが、格闘ゲームの映画化ということで役者ではない本物の格闘家が何人か出演しています。
中でもロジャー・フエルタが出てるのに驚きました。
最近は負けがこんでるみたいですが、数年前まではUFCで試合するほどのトップファイターでしたからね。
物語は北斗の拳のような世紀末設定です。
麻薬のようにコーヒー豆が密売されていたり、オレンジ1つが凄い高級だったりします。
そんな中、世界中の格闘家を集めて戦わせる大会が行われます。
その大会に主人公である仁が出場し個性的なキャラクターと戦っていきます。
物語はあってないようなものです。
とにかく鉄拳というトーナメント大会でどんどん試合が行われていくだけです。
主人公の家の壁に「精神」と書かれた紙が飾ってあるのですが、小学生が習字の時間に書いたような字です。
更にそのヘタクソな字で「束縛」と意味不明な言葉も飾ってあり、一時停止してよくよーくチェックすると「楽天主義」と書かれた紙も壁に飾ってあります。
更に街は色んな日本語の看板とかが掲げられているのですが中でも笑ったのが「ほんまホテル」という看板。
関西人のオーナーなんでしょうかね、荒んだ世界だから偽者のようなホテルが多いんでしょう。
そんな中「うちのはほんまのホテルやで!」とアピールしてるんでしょう。
たまに日本語も飛び交います。
「コノオトコミタカ?」という質問に対し主人公の母親は「アナタノイテルコトワカリマセン」と返します。
棒読み具合が凄い。
とまぁ、雑すぎる作り方ですが日本のゲームソフトを映画化した場合よくある感じですよね。
有名どこだと「スーパーマリオ」とか良い例ですね。
去年亡くなった名優デニス・ホッパーがクッパ役をやって50億円かけて作って大スベリした映画です。
あとこの映画に似た日本のゲームソフトの映画化は「ストリートファイター」でしょうか。
高校くらいの時観たけど全く内容覚えていませんが、ヒドイ内容でした。
今回の「鉄拳」も人気ゲームで自分もやったことあるゲームなので映画館でチラシ置いてあったのを見つけて持って帰りました。
まさか本当に観るとは思わなかったですが。
ちなみにこの映画、日本での週末興行収入600万円という恐ろしい記録を打ち立てています。
これはワーナーが日本でやった映画で史上最低記録だそうです。
日本全国で600万円の興行収入て、ある意味観た人凄いレアでしたね。
というわけで、この映画、ハリウッド版「ドラゴンボール」に匹敵するぐらいのツマラナサですが、「ドラゴンボール」は話のネタになりました。
女に全く興味の無いあの悟空が「じっちゃん、修行より女にモテる方法教えてくれよ」って言うセリフは映画史に残りましたからね。
この「鉄拳」はそういう伝説すら作れず90分間をドブに捨てる映画です。
オススメ度「03%」