
2009年の日本映画「鈍獣」です。
読みは「どんじゅう」です。
「クドカン」こと「宮藤官九郎」原作・脚本で、主演は浅野忠信、他にも北村一輝、ユースケ・サンタマリア、真木よう子、南野陽子、などなどで、チョイ役で演歌歌手のジェロが出演しています。
物語は行方不明の小説家凸川を探しに真木よう子演じる静がとある田舎にやってくるところから始まります。
謎の多い行方不明小説家凸川を浅野忠信が演じていて、その凸川の失踪の原因がじょじょに明らかになっていくというストーリー。
凸川の行方を知る北村一輝、ユースケ・サンタマリア、南野陽子などが凸川の話をしていき回想シーン、現在に戻って、また回想シーンという感じで繰り返されていきます。
また子供の頃までさかのぼる時はアニメーションになって、そのアニメは同じクドカンの「少年メリケンサック」でも担当したSTUDIO4℃が製作しています。
凸川は北村とユースケと過ごした少年時代をネタにした連載小説を書いてるのですが、ネタにされた北村とユースケはそれを良くは思っていません。
触れられたくない過去も書かれていくので、2人はこれ以上凸川に小説を書かせないようにするという展開です。
次第に2人の行動はエスカレートしていき、凸川を殺そうと計画するのですが、何をやっても凸川は死なずにまた2人の前に現れます。
どんどんと人気になる連載小説、そのタイトルが「鈍獣」です。
「人間とは鈍い獣だ」などと語る小説なのですが、一番鈍いのは凸川本人なんですよね。
クドカンらしい序盤にあったシーンがラストで「あぁぁ、これか」ってなる伏線の繋がりがおもしろいです。
でも同じクドカンなら「木更津キャッツアイ」シリーズや「舞妓Haaaan!!!」の方が断然おもしろかったです。
映画化するより舞台の方がこの作品には合うかなと思いました。
オススメ度「29%」