
2009年のアメリカ映画「サロゲート」です。
主演はブルース・ウィリスです。
この映画の世界観は、人間はサロゲートと呼ばれる「操り人形」を使って生活しているというSFです。
人間本人は家の椅子などに座った状態でサロゲートと繋がり、日常生活はサロゲートを動かして生活しています。
分かりやすい例をあげると「アバター」みたいな感じですね。
ブルース・ウィリス演じるトムはサロゲートを操り事件を解決する刑事なのですが、ある事件をきっかけにサロゲート自体に不審を抱きサロゲートのことを深く調べていきます。
そこで知る事実、サロゲートの存在意義、トムは無事事件を解決することが出来るのでしょうか・・・。
という物語です。
先にも言いましたが、アバター的感じで人形を操作して生活するのが常識になった世界が舞台です。
こういう近未来映画大好きなんですが、全くもって設定があやふやな感じがしました。
物語に応じて勝手に設定を作ってるような状態です。
こういうSFはしっかりと設定を組んだ上で、そこで起きる物語を進めていかないとSF的深みが全く出てきません。
SFの世界観を楽しみたい人にとっては物足りないでしょう。
さてさて主演のブルース・ウィリスですが、映画の中では2種類のブルース・ウィリスがいます。
1人は皆さんご存知、頭の薄い困った顔ばかりするブルース・ウィリスです。
もう1つは、そのサロゲートのブルース・ウィリスで、本人の顔なんですがかなり若々しく作ってあります。
毛もフサフサで、しっかり髪型を作っています。
サロゲートは普段の生活を便利にするだけでなく、こういった老化などで失った若さもサロゲートで保管しているようです。
街を歩く人達は皆サロゲートなのですが、全員モデルのような美男美女、老人など1人もいません。
しかし、実際そのサロゲートを動かしているのはおじさんおばさんかもしれません。
もっと深く追求して設定を組んでいくとおもしろいのでしょうけど、そうすると完全に攻殻機動隊になってしまいますね。
正直、攻殻機動隊を観ればこの映画は不必要。
アップル社のipad持ってるのに、中国製のipedを買う必要が無いのと同じです。
オススメ度「23%」