$塩かけると甘くなるやつ-マイ・ライフ、マイ・ファミリー

日本では未公開の映画「マイ・ライフ、マイ・ファミリー」です。
原題は「The Savages」直訳すると「野蛮人」になるそうです。
日本向けには180度違うタイトル付けたんですね。

さて、この映画、日本未公開ですがアカデミー賞の脚本賞と主演女優賞にノミネートされてます。
どっちも受賞はしませんでしたが、確かに良いです。

物語をまた超簡単説明しますと。
中年の兄妹には疎遠の父がいて、その父が認知症になり老人ホームへ入れるかどうするかで悩んでいく物語です。

ひたすら父のことで悩んで衝突していく2人の兄妹にフィリップ・シーモア・ホフマンとローラ・リニーという演技派の2人が起用されてます。
とくに妹の方はジコチュウな面とヒステリックな面がどんどん表に出てくるキャラなので見てて腹たつくらい感情移入して見てしまいました。

日本人にとっても他人事とは思えない話だと思います。
親を思ってというよりは、面倒ごとから目をそむけるために老人ホームという選択をする2人の主人公に不快感は抱きませんでした。
自分達には自分達の生活があり、臭いものにフタをしたいという思いを兄妹だからこそ出来る会話で表現しています。
難しいテーマながら真正面からむかいあって作られた映画だと思います。

しかし、楽しいとかおもしろいという内容じゃないので、いつも最後に書いてる「オススメ度」がとても付けずらいです。
1度見た方がいいという思いでは70%、内容を楽しめたかと思うと「50%」。
間をとったぐらいですかね。

オススメ度「60%」