◆墓じまい?
 4月下旬、実家の墓を墓じまいをした。
2021年4月に父が新型コロナで他界した時に、遺族3名で色々もめた。
(詳細はブログ「父が入院先でコロナに院内感染!(7) 直葬+墓じまい?」を参照下さい)

21年8月、結果的に遺族会議で「3年後4月に墓じまいをする」事で合意した。
・姉は、嫁いでずっと東京に住んでいて、兵庫に戻る予定はない。早期墓じまいに賛成している。
・弟は、愛知で自宅と墓まで購入し、兵庫に戻るつもりはない。早期墓じまいを要求している。
・俺は、今後宮古島に永住するつもりで、兵庫に戻るつもりはない。
この状態で、家族の墓を俺の次の代には維持できなくなるはずだ。

  

霊園からの話では、

近頃墓の維持をできずに「墓じまい」をする家族が多いそうだ。うちの墓の周囲でも1割位は撤去済みで空いていた。

永代供養と言いながら、毎年の管理費が約1万円かかるので、遺族の誰かが「代表者」として銀行口座を霊園に登録しないといけない。今は俺の口座を登録してあるが、俺が突然死や孤独死した後は銀行口座も自動的に閉鎖される。

そうすると、霊園は管理費を取り損ねてしまうので、代表者の「住民票および戸籍謄本」まで要求してくるのだ。

がしかし、うちの子供達はUSAに行ってしまって日本に戻る予定は無いので、霊園も管理費を徴収するのは困難だろうと推測される。

結局、俺が動けるうちに墓じまいする以外に方法が見当たらない。
しかし、「祖父母・父母の眠る墓を俺の手で永久に無くしてしまってもいいのだろうか?」
という自問自答が強く残っていた。

 

今年3月、霊園に墓じまいの申請をする際に「樹木葬」という新しいサービスが始まった事を聞いた。
これは、「墓じまいした遺骨を樹木葬という集合墓のような場所に納め。管理費は初回以降は一切かからない」新しいサービスだそうだ。
更に樹木葬の中で、墓碑を立てるオプションも用意されているらしい!!
恐らく、俺と同じような立場で悩んでいる遺族の人が多いのだろう。

早速、遺族に相談し「完全な墓じまい」ではなく、「墓碑のある樹木葬で存続させる」事で同意を取り付ける事に成功した。

この後は、以下の手順と費用で実施した;
1. 樹木葬の場所を選び、購入 (=約20万円)
2. 墓碑の石(自然石)を選び購入 (=約20万円)
3. 墓碑銘を指定する(ローマ字のみ)
4. 墓じまい(遺骨取出し&墓石の撤去)に立ち会う (=約15万円)
5. 樹木葬への墓移設に立ち会い、献花する (=約1万円)

いい機会なので、姉に、「4.墓じまいと5.墓移設」に立ち会ってもらう事にした;

俺 「4.墓じまいと5.墓移設は姉さんが代表で行ってもらえますか」

姉 「えー、なんで私がー?」

俺 「東京からだと新幹線で2.5時間位で移動できるので、俺が離島から飛行機で移動するより簡単ですよね」

姉 「私は忙しいー!」

俺 「姉さんは昨年定年退職し、今はのんびり暮らしているんでしょ? 
俺はまだフルタイムで勤務しているんですよ。 
代わりに東京から兵庫までの交通費とホテル代を半分提供しますから、ついでに同窓会にでも出席してくればいいのでは?」

姉 「いややー。半分じゃなくて、全部だしてくれないと行かないー!!」

俺 「はいはい、じゃあ、全額負担させて頂きます」

姉 「それならば、OK。
  ついでに京都の叔母さん達にも会ってこようかな、フフフ」
すっかり、その気になっていた。

そして、4月下旬、姉が代表で出席し、墓じまい&墓移設が無事完了した。



これで、今後も行きたい人は墓参りに行けるようになったから、全撤廃よりはマシだったのだろうな。
先祖の墓かー、めんどくさい!!

俺は、自分の没後はどこにも墓を作らずに、灰を離島の海に流してもらおう。



◆白みけの仔猫発見!
 俺は元来犬派なのだが、離島では近所の猫たちと仲良くする事になった。

5月12日、白ミケの新しい仔猫達(第4グループ、2024年4月生、3匹)を発見した。
朝、出勤時、階段の横で白ミケが横たわっていた。そのお腹部分に仔猫が3匹引っ付いておっぱいを吸っているようだ。


俺に気づいた仔猫達は短い手足をフル活動して、茂みの方へ逃げ去った。
その後、何度か仔猫たちをみかけたが、俺が4m以内に近づくと、急いで逃げ去っていた。


今年1月から4月に、足掛け4ヶ月で「仔猫3匹の不妊手術」をようやく終わらせたと思っていたら、あっという間に3匹増えた!

なかなか猫が減らないなー。ハハ。

5月28日午前、休日に洗濯する為に俺が離れに行ったら、3匹の仔猫たちが椅子の上で引っ付いて寝ていた。
梅雨も本格的になり雨が降りそうなので、一旦俺が部屋に戻ってブログを書いていたら、白ミケが仔猫2匹(白茶2, 白茶3)を連れてうちの入口に初登場した。
白茶2と白茶3は俺が3m位離れていたので、安心してエサを食べ始めた。


食後、2匹は段ボール箱やキャットタワーで思いっきり遊んでいた。

もう1匹が来ないので、俺が心配になって離れに見に行ってみたら、1匹の痩せた仔猫(茶トラ5)が椅子の上でうずくまっていた。
茶トラ5は逃げようとしないので、近づいてみるとこの子は両目が固まった目ヤニでふさがって外が見えないようだ。
 

俺はすぐに洗面器に水を入れ、濡らしたタオルで目ヤニを少しづつ溶かしてやった。
少し目が開いた時、瞼の隙間から白い膿のような液体が米粒3粒分位滲みだしてきた。どうやら瞼の内側が炎症しているようだ。その膿を丁寧にタオルでふき取ってやると、片目の目ヤニが完全に除去されて、右目が全開に開き、瞳は濁っていなかった。どうやら茶トラ5の視力はまだ失われていないようだ。
もう片方も同じように処置して、左目も完全に開いた。こちらも視力は失っていないようだ。

両目が開いた茶トラ5は、ようやく俺に気づいて椅子から逃げようとしたので、抱きあげて離れから出て、白みけたちが休憩している階段のそばに連れていって、離してやった。
茶トラ5は痩せた身体と短い手足で階段をかけ上がり、ママ(白ミケ)のおっぱいに突っ込んでいった。


お腹が空いていたし、初めて人間に触られて怖かったのだろうなー。

しかし、もし俺が離れまで見に行かなかったら、この仔猫はこのまま離れから動けずに衰弱して数日後一匹で虹の橋を渡ったのだろうか?

離島の仔猫、なかなか生存は厳しいようだ。