俺が餌付けした猫達が贅沢病になったみたいだ。

 

 

◆犬派?・猫派?

 俺は元来「犬派」だ。

俺の兵庫の実家には色々な犬がいた。祖父が狩猟をやっていたので、猟犬としてポインター(101匹ワンちゃんの白地に黒ぶちの犬)や

 

番犬としてシェパードもいた。

 

 

シェパードは力が強いので、伯母さん(父の妹、当時20代中ば、痩せ型・中背、美大卒、独身)と一緒に俺(当時10歳前)が散歩に連れて行った時、突然犬が走り出して、リードを離さず引きずられた伯母さんがケガをしたので、怒った祖父がシェパードを大きな庭のある家にあげてしまった。

 

猫は1匹だけいた。伯母さんがどこからか拾ってきた真っ白な雄猫だ。

 

 

美大卒のおばさんは「こんなきれいな猫は見た事が無い」と言ってとても可愛がっていたが、奴はきまぐれで、俺にはなつこうとしなかった。

しかも奴はちょっと間抜けなところがあり、近所で自転車にひかれたそうで、首のまわりを大ケガして数日後に死んでしまった。

 

その後、俺が高校生の時に姉(当時女子大生)が知り合いからもらって来たマルチーズの赤ちゃん(雌)を何故か俺が面倒みる羽目になった。

まだ体毛も無い「ハムのような状態」の犬を成犬にまで育てる事になった。

 

 

彼女は目が開いた時から周りに犬がいないので、自分を人間だと勘違いしていて、鏡に自分が映ると、真剣に吠えて威嚇していた。

夏場は長い毛が暑そうなので、ハサミで短く刈り込んでやったら、まるでプードルのようになった(笑)。

最期は、俺が登校している時間に、祖母が散歩に連れて行った時に、近所の秋田犬に噛まれて死んでしまった。

しかたないので俺の大好きな「裏山の散歩コース」の脇に埋めてあげた。

俺はそれ以来、犬は飼っていない。

 

ところで、伊良部島では野良猫はよくみかけるが、野良犬は見た事が無い!

 

 

◆外猫3匹の関係は:

 もともと、1つ上側の家の玄関横に置かれたエアコン室外機の上でいつも3匹の猫が寝転んでいた。

毎日そこにいるので「飼い猫」かと思っていた。

ある日、俺が農園から戻ったらその内の1匹(ミケ猫で顔の半分が黒い:黒ミケ)が俺の家の前まで付いて来て、「ミヤー」と鳴きながら俺の足に頭をスリスリして来た。

良く見たら首輪をしていなかったので飼い猫では無いと判明した。サクラ耳でも無いので避妊した「地域猫」でもなさそうだ。

 

翌日近所のスーパーAコープでキャットフードを買って帰り、

 

早速エサをあげ始めた。

 

 

俺の予想では;

A. 三毛猫で顔が白い「白ミケ」が母親で、

B. 三毛猫で顔の半分が黒い「黒ミケ」が長女で、(初めに俺に付いてきたのはこいつ)

C. 黒と茶色のまだらの「まゆげ」が長男 (一番警戒心が強く、なかなか近づか無い)

かなと思っていた。

 

しかし、4月末に「このうえなく猫が好き」な彼女が京都から来て、俺の家でこの猫達を観察した結果、

A. 三毛猫で顔が白い「白ミケ」は長女で、

B. 三毛猫で顔の半分が黒い「黒ミケ」が次女で、

C. 黒と茶色のまだらの「まゆげ」が母親、

だという判定になった。

 

 

◆猫が贅沢病に

 外猫(飼い猫ではなく、地域猫でもない、別名野良猫?)3匹に、宮古島のドラッグストアで俺が買った「猫元気」というペットフード、(2kg/900円)を毎日2回やって、ようやく仲良くなったのに。

彼女が来る時に、高級ペットフード「チャオ チュール」を持参して、猫3匹に与えて一気に子分にしてしまった。

そして、彼女が帰った後も猫達は、俺が与えた「猫元気」を半分位しか食べずに残して、部屋の中に入ってきて別の食い物を探すような「贅沢病」になってしまった。(苦笑)

 

 

◆猫は時間が分かる?

 俺は7:30-18:00の間マンゴー農園で研修という名の作業補助作業員をやっていたので、朝6:00に起き、18:30頃に帰宅する。

そのタイミングを分かっているかのように、3匹が朝6:10と夕方18:30頃に勝手口にやってきて「ミヤー」と餌を要求する日が続いた。

もしかして、猫には体内時計があるのだろうか?

 

5月15日で俺はマンゴー農園での2ヶ月の研修が完了し、本来の業務に戻った為に勤務時間帯が9:00~17:30に戻った。

そうすると、朝の起床が1時間遅くてもいいのでゆっくり寝れるのだが、猫達が必ず6:10頃に勝手口で待っているので、結局毎朝6時には起床して餌やりをする羽目になった。

やれやれだぜ(苦笑)。

 

 

◆テリトリー

 この3匹の親子が俺の家をテリトリーに組み込んだようで、他にたまにみかけるトラ猫大と

トラ猫小

 

が俺の家の入口に近づくと「シャー」と威嚇して近づけないようにしているようだ。

 

しかし、俺の家の1つ下側は「廃屋」になっているようで、誰も住んでいない。代わりに、猫のマンションになっているようで、先日の夕方にトラ猫大が「ウー」とさかりの声を出しながらこの廃屋に入っていくのを見かけた。

雨風をしのげて、自由に使える家があるので、猫の集会や子育てには丁度いいのかもしれない。

 

 

◆猫にも姉妹による性格がある?

 数年前に俺は「兄弟による性格診断」と言う様な本を読んだ事がある。勿論人間の。 

 

最近、黒ミケはあまり餌を食べに来なくなった。

こいつは一番最初に「ミャー」と鳴きながら俺の家まで付いて来て、頭を俺にこすりつけるようにして餌をねだったのに、今では2回に1回位しか現れない。しかも、餌も少しだけ食べるとプイと消えてしまう。

!!性格診断の本を基準に考えると、きっとこいつは「対人バランスと、甘えるのが得意な:末っ子型」の性格だ。

 

 

代わりに、白ミケが毎回現れて、必ずドアの内側まで入ってきて、身体を俺にこすりつけてくる。仕方ないので、頭や背中を撫でてやると喉を「ゴロゴロ」鳴らして気持ちよさそうにしている。

 

その後で餌は半分位残している。

つまり、あまりお腹が減っていないのに遊びに来るのかも?

!!性格診断の本を基準に考えると、きっと彼女は「初めはツンとして警戒しているが、慣れると気を許してしまう:長女型」の性格だろう。

 

まゆげは、

今でも充分警戒していて、一定の距離を保ちながら餌を食べて去って行く。

彼女は「苦労して、シングルマザーで娘を2匹育てた、強い母親」なのかも。

 

 

 

元来犬派の俺が、今は猫にいいようにコントロールされているようで、ちょっと悔しい!

でも、他に遊んでくれる相手もいないので、当面は猫と仲良くしておこうかなー、と思う。

 

やれやれだぜ!