俺は9月から麻婆茄子に凝っている。

 

◆背景

 元々俺は辛い料理が苦手で、1988年に仕事で韓国に6ヶ月出張した時には「辛くない食べ物」を探すのにとても苦労した。そしてようやくたどり着いた「参鶏湯」と「焼肉」ばかり食べていた。


2000年から上海に移住して会社起業した時、日本の大手取引き先であるN社の担当者Gが毎月1回のペースで日本から出張に来てくれて、その都度彼の好みに合わせ上海市内で「激辛 四川料理」や「超激辛 湖南料理」の店を探して食べ歩いた(笑)。

中国語で「麻 (マー)」はピリピリと痺れる山椒系のからさで、「辣 (ラー)」はヒリヒリと来る唐辛子系のからさを意味する。四川料理はこの両方があるが、湖南料理は「辣」だけで四川料理以上に辛いので初心者には危険だ。(笑)


この影響で、2013年に完全帰国した後も時々辛い料理を食べたくなるようになった。

 

 

◆秋はナスを食べたい

 去年の秋は、俺が在宅リモート業務でITコンサルタントをしていたので、秋のナスビ料理として「ナスのホイル焼き」を自宅で彼女が作ってくれた。


しかし今年の秋は、俺がうどん屋のアルバイトで平日は日中自宅に居ない事が多いので、ほとんど自宅では彼女は料理をしていない。

しかし、秋になるとナスビを食べたくなるので、アルバイトから帰宅後18時半位に一人で麻婆茄子を作ってみる事にした。

 

 

◆レトルトの調味料を見つけた

 1.京都の大手スーパー「フレスコ」で買い物をしている時に、レトルトの調味料「なすの肉味噌炒めの素」を見つけた。

早速買って自宅で試してみた。

炒めたナスにまぜるだけで簡単に作れて、しかも肉味噌味は結構美味い。

しかし、辛さが無いので少し物足りない。

 

2.翌週スーパーで別のレトルト調味料を見つけたので試してみた。

これも簡単に作れて美味いが、辛さが無いのでやはり物足りない。

 

3.次にスーパーで麻婆茄子の素を見つけたので試してみた。

今回も簡単に作れて辛さもあり美味いのだが、まだちょっと物足りない。

 

4.またスーパーで色々探してみたら、麻婆豆腐の素を見つけた。

これに豆腐の代わりに茄子と玉ねぎと豚肉を入れてみたら、

かなりいける味になる事に気づいた。

 

5.もっと別の味が有るかもとスーパーで探してみて、見るからに辛そうなのを見つけた。

 

「辣」としてはこれが1番辛いかも。

 

6.同時に花椒(中国の山椒)を使った本格的な「麻」のも見つけた。

この黒麻婆豆腐の素は、昔四川省で食べた「花椒」の味で、ピリピリと痺れた。

 

7.もう1つ別の麻婆豆腐の素も見つけた。

これにはでん粉でできたトロミ粉が付いていて、食感はより本格的だ。

しかし、ピリピリの痺れ「麻」が少し足りないかも。

 

「麻」を追加する為に、スーパーで別に売っていた花椒の粉を購入した。

これをたっぷり振りかけるとかなりいい感じの痺れだ。

 

 

◆麻婆茄子に中毒?

 こうして、毎週2回程度はアルバイトから戻ってからは、上記4~7.をローテーションしながら、麻婆茄子(3人前程度)をつくり、それを2回分に分けて冷蔵庫で保管して食べていた。


つまり、1週間の夕食で4食が麻婆茄子だ!

合計すると9月初旬からの2ヶ月で30食位は食べたようだ。

 

茄子と豚肉以外にいくつかの食材(玉ねぎ、椎茸、しめじ、えのき茸、もやし、等)を入れ替えてみたりするので、不思議とまだ麻婆茄子に飽きていない。(笑)

 

からく作ってあるので、数日経っても腐らない。

そして、(辛いものがやや苦手な)彼女Nに勝手につまみ食いされる心配も無いようだ(笑)。