ダイエットと筋トレの為、俺は配送ドライバーのアルバイトをする事にした。

 

◆アルバイトに復帰:

4月26日に研修に復帰した。

A指導員の車の助手席にのり(これを「横乗り」と言うそうだ)仕事のお手伝いを再開。

 

 

◆階段用3輪キャリー失敗:

26日、エレベータ無しの団地(洛西ニュータウン)でボックス3個を3階へ配送する依頼があったので、早速階「段用3輪キャリー」をテストしてみた。

 

3階まで3個のボックスをあげる事ができたが、A指導員から幾つか問題を指摘された;

A指導員 「音がうるさいですね。これでは団地内で騒音のクレームが出る可能性が高いですよ」

猪田 「そうですね。階段のステップ毎に3つの車輪が1つづつ交替していく仕組みなんですが、次の車輪が階段に設置する時に「カーン」という打撃音が発生しますね。階段の段差(約17cm)に対し車輪が12cmと小さいのでそのせいですね」

A指導員 「それと時間がかかりますね。手で担いで登る時の2倍位の時間でした。これでは急ぐ作業には適していませんね」

猪田 「そうですね。早く上げると、車輪の打撃音が更に大きくなるので、ゆっくりと上げました」

A指導員 「あと、ボックスが外れそうでしたね。固定するヒモは1本だけでは不十分なので、もう1本必要ですね」

猪田 「そうですね。2本が望ましいと思います。

   とにかくテストで3箱を上げる事はできましたので、問題点を改善する方法を探します」

こうして

階段用3輪キャリー(Amazonで約7000円、自腹)は没になった。(残念)

 

 

次の対策として、車輪の直径が17cmに近い「階段用3輪キャリー2号」をAmazonでいろかと探して3日後にようやくみつけたので、発注(17000円)した。

 

中国から送ってくるので到着には5月下旬までかかるようだ。

 

 

◆単独配送の研修:

4月27日で横乗り3日間の研修が完了し、28日からは自分で軽バンを運転し単独で配送する研修が始まった。

通常の配送では1便で5軒配るが、研修中なので、1便3軒だ。

 

初日の2便で、またA団地の不完全エレベーター(1,4,7,10階した停止しない)で11階まで配送した。

 

4便でBマンションに行った際にクレーマー住民に遭遇した。

マンションの入口の左半分は「駐車禁止」のシールが貼ってあったので、右半分に軽バンを停めた。台車に荷物を乗せロビーに入ると、大柄の男(30才前後)がこちらに駆け寄ってきた。

男 「この車はあんたのか?」 不機嫌そうな顔で壁の窓から外に停めた軽バンを指さした。

猪田 「はい、そうですが」

男 「ここに車を停めたら、ドアーを閉める音がうるさいやろ」 かなり怒っている表情だ。

猪田 「??(ドアーの閉める音が?)...」

男 「あんたはどこの人や」 

猪田 「IOネットです」 正直に回答してみる。

男 「...」 相当いらついている。

猪田 「すみませんでした。車をすぐに移動しますから」 丁寧にお詫びして、台車をその場において車を移動させた。

戻ってきたら男はいなくなっていた。

 

3階の配送先へ到着した時に発注者の男性(60才前後)から質問された

発注者 「オートロックを鳴らしてからここに来るまで10分位かかっていたけど、何か問題でもあったんか?」

猪田 「じつは、1階のロビーで・・・で」

 仕方ないので状況を説明した。

発注者 「また101号のあいつか!今迄も何回もあって迷惑してるんや。管理組合に通報しておくわ」 かなり怒っている。

猪田 「そうなんですか...」

 

帰社前にグループLINEで事情を発信しておいたら、Kリーダーから電話がきた。

Kリーダー 「大変やったな。あの子は心の病気やねん。ちょっと音に敏感でな。

今迄もヤマトや佐川の配送員達もクレームされてな。

警察も警戒してるし、色々と問題があるんや。

猪田 「はー、そうなんですね」

Kリーダー 「とにかく、猪田さんは何も悪くないから、気にせんといてな」

猪田 「はい、ありがとうございます」 

地域毎に色々な問題があるのだなと思った。

 

 

◆大失敗1:

4月29日単独配送の2日目は大雨だった。

雨合羽を被って土砂降りの中で荷物を届けに行くと、殆どの発注者が「大変やねー」、「ご苦労様です」とねぎらいの言葉をかけてくれた。

少しは世の中の為になっているんやなー、と自己肯定感がアップした。(笑)

 

5便(20時~21時の時間指定)で西京区の戸建て住宅街へ行った。この頃には雨は止んでいたが、大雨の作業のせいで普段以上に「疲労と寒気」を感じていた。

早く終わらせて帰社したら、本日のバイトも終わりやと考えながら、依頼者に荷物を2つ届けた。その時依頼者(女性、40才前後)が納品書と荷物を確認しながら質問してきた。

 

依頼者 「トイレットペーパーが入って無いけど」

猪田 「そうですか。もう一度探してみます」 すぐ軽バンに戻り、車内を探してみたが見当たらなかった。周囲は山で外灯もなく真っ暗だ。

猪田 「済みません、見当たらないので、明日の便で再度配送させて頂きます」

依頼者 「そう。じゃあ、お願いします」

猪田 「申し訳ありませんでした」

依頼者 「大丈夫よ。ハハハ」 軽く笑い飛ばされた。

帰社前にグループLINEで事情を発信しておいたら、帰社直後にKリーダーがねぎらいに来てくれた。

 

そしてボックスから取り出した「空の保冷バック」を整理するのを手伝ってくれた。

Kリーダー「あれ、これはなんや?」 1つの保冷バックを開けたら中にトイレットペーパーが4ロール出て来た。

猪田 「あー、こんなところに紛れ込んでいたんやー」 大失敗に気づいた。

Kリーダー 「まあ、初めは誰でも失敗はあるんや。

    明日、誰か近くにいく配送員に再配達してもらうから。猪田さんは気にせずに来週からまた頑張ってや。ハハハ」

N班長 「各受領書に各軒毎の数量をきちんと書き込んでな、それを毎回きちんと見ながらやったらええんや」 普段無口なN班長からも説教をもらった。

 

 

◆研修延長

帰宅後にY社長からLINEが来た。

Y社長 「本来なら今日で研修は終わり、来週からは1人前として毎便5軒を配送する事になります。どうしますか?」

猪田 「もう少し研修を延長してもらえませんか。1便4軒位でしばらく様子を見たいのです。

左膝のトラブルが突然再発すると、翌日病院で注射治療を受ける為1,2日間は休む事になります。その期間にチームの皆さんにご迷惑をおかけする事は避けたいので」

Y社長 「分かりました。ではもう少し研修扱いで様子を見る事にしましょう。班長とリーダーにはそのように指示を出しておきます。

   お伝えしてあるように、『研修の場合は日給が20%カット』になりますが、いいですね」

猪田 「ご理解ありがとうございます。その方向でお願いします」

 

 

こうして、俺のアルバイトは当面「研修生扱い、20%給料カット」で続け、その間に両ひざの筋肉を鍛えて膝の半月板をサポートする事になった。

 

さて、筋肉がつくのが先か?膝の故障が再発がするのが先か?ギリギリのバランスかも(笑)