5月3~4日に1泊2日で旧友と加賀温泉へドライブした。(彼女は東北へ帰省中)
◆背景:
高校のラグビー部の同期生Nが2021年3月にマツダ3の「100周年記念車」を買った。自慢話を聞いてやる為「5月に2台でドライブに行こう」となったが、忙しいNの都合でのびのびになっていてお互い忘れていた。そして、今年の5月にようやく実現した。
Nは5年前一部上場の中堅部品商社の執行役員になったが、激務で「身体は70才代か」と思う程劣化しているようだ。
当初Nは車を買ってそのまま22年3月に定年退職して「芝刈り(サラリーマンの間ではゴルフの事をそう言うらしい。俺はやらないけど)」を楽しむ第2の人生に向けてゆっくりと進んでいたそうだ。
ところが、Nの私生活が変化した。
・原因1:役員任期が延長され、最大4年間退職は延期となるようだ。
・原因2:都内勤務時代に行きつけだったスナックの「ママA」と仲良くなり、数ケ月に1回の割合で「日本全国ゴルフ旅行」が始まった。今回のGWもNが大阪から東京へ移動し、ママAとゴルフした帰り道に、石川県で俺と合流する事になった。
◆夕食
Nが予約したホテルRでご自慢の大浴場に入浴。昔は良かったのかも知れないが、設備が古くてイマイチだったが、露天風呂で雑談した。
俺 「実はバイトで配送ドライバーを始めたんや」
N 「?なんでまた、配送ドライバー??」
俺 「ダイエット&筋トレや。
毎日20kgの荷物を担いで『団地の5階まで階段で』登ったら脂肪が落ちるでー。ハハ」
N 「ふーん。死ぬなよ」
俺 「ああ、死なない程度にな。ハハ。
ラグビー部時代『練習の鬼』と言われたNもやってみたらどうや。メタボの腹が一気に6パックになるでー。ハハハ」
N 「いや、今の俺の体力では無理やろ...」
入浴後、部屋でビールを飲みながらNと雑談した。話題はもっぱらAママの事だった。
俺 「ママとはどこまでの関係になったんや?」
N 「そんな関係やないんや。ゴルフ仲間で、いつも店の若い女の子も連れて3人で行くんや」
俺 「ふーん、そうなんや。毎回ゴルフに行くという事は、ママに気に入られてるんとちゃうんか?」
N 「いや、違うやろ。費用を俺が負担してるからやろ」
俺 「なるほど、気の強い女はNのような『(不器用なくせに)のほほんとした男』が好きなんやなー。ハハハ」
N 「いつもボロクソに言われて、全人格を否定されてるわ。ハハ」
俺 「もし、ママから『結婚してあげてもいい』と言われたらどうする?」
N 「そんな事は絶対ないでー」 きっぱり。
俺 「だから。もしそうなったらの仮定の話や。断るんか?」
N 「別にー。断る必要は無いけどな。ハハ」
俺 「そうか。じゃあ、結婚しろよ!」
(Nは大学時代の彼女との結婚を諦めてから、生涯独身を貫いて来た)
Rホテルでは「夕食が満席」との事なので、外の居酒屋へ行く事にした。
最寄りの1軒は臨時休業で、2番目に近い居酒屋は貸切だった。
3番目の居酒屋「酒楽菜魚 芯」でようやく入店できた。
「刺身盛り合わせ、トマトサラダ、へしこ焼き、鯖寿司等」を食べながら、焼酎を飲んだ。
話題はもっぱらウクライナ戦争の事だった。
その後、Nの要望で近くでカラオケを探し、カラオケスナック「杏」で台湾人の小太りママ(50才前後)と1980年~90年代の古い歌を約2時間歌った。
GWなのに客は0人。周囲の歩道を歩いている人もいなかった。
◆朝食
ホテルでバイキングしながら、
Nと1.5時間雑談。
話題はもっぱらママAについて。
◆脅威の自動車博物館
10:30にチェックアウトし、観光がてらに隣町の自動車博物館を見に行く事になった。
30~100年前の世界の名車が約500台展示されていた。
Nと雑談しながら、3階建ての博物館を全て見るのに90分かかり、結構疲れた。(笑)
N 「この展示の車500台の購入価格はすごい額やろな」
俺 「10億円位かもな?」
N 「いや、10億では足りないなー」
俺 「そやな。1台平均500万円としても25億円か。
中にはトヨタ2000GTやハコスカGTRやロールスロイスみたいな『1億に近い車』もあったしな」
N 「これを作った社長は、相当な道楽者やな」
俺 「そやな。嫁が切れたやろなー。ハハハ」
N 「そうかもな。ハハ」
俺 「更に、これだけの車を保守・維持する為には専任の自動車整備士が数名必要やな。
維持費はどこから来るんやろな?」
N 「博物館の入場料かな?」
俺 「いやいや、1人1200円程度では足りないやろ。来客数もたかが知れてるしな。
もしかしたら、古い時代の映画撮影とかに貸し出してるのかもな?」
N 「そうかもなー。ハハ」
◆ランチ
最寄りの有名店「手打ち蕎麦 山桜」は12時半で受付終了。
2番目に近い有名店「手打ちそば 善」で、にしん蕎麦を食べながら、
俺 「いつまで役員を続けるんや?
はやく引退して、第二の人生への準備をしないと、引退後には体がボロボロになっていて、すぐにボケてしまうぞ。ハハハ」
N 「新社長から『要らん』と言われるまでや。多分あと4年やな。
でも部下達が『あと4年経ったら我々は60過ぎて、役員になる前に定年退職ですよー』と責められたわ。ハハ」
俺 「そうか、後進に席を譲る時期かもなー」
N 「いや、Aママとのゴルフを続ける為には、役員報酬を手放す訳にはいかんのやー。ケケケ」 どや顔。
俺 「Aママに養ってもらえよ。ハハハ」
N 「いやいや。まだ辞めないでー」
もう1つNに質問してみた。
俺 「ところで、N。もしお前が『自分の人生をやり直せる』としたら、何歳の頃に戻りたいと思う?」
N 「いやー。俺はこんなんやからなー、
今のままでええんや。
もしやり直しても今より良くなるとは限らないしな。ハハ」
俺 「なるほど・・・」
(もし、Nが普通に結婚して子供もいたら、こんなに仕事にのめり込む事はなかったかもなー...)
◆帰路
Nの要望でNはガソリン補充してから行くので、関西方向へは別々に走る事になった。
俺は名神高速 京都南インターチェンジ迄3時間かけてのんびりと走った。
Nは阪神高速 川西インターチェンジまで3.5時間で飛ばして走ったようだ。
Nの結婚式には是非参列したいな。ハハハ