今日、東京都予算案が戦後最大の予算を組んだものを発表になった。
前々から、懸念していた通りに、基金の取り崩しを半分行う事になった。
それだけでなく、都債をこれまでよりも多く、する予定である。
正に読み通り。
心配していた通りになった。
バブルの時代よりも、支出が遥かに多い。
少し、法人二税の収入が上回ったからといって、やり過ぎである。
法人二税の配分を地方に廻す様に、国政が動いているにも関わらずである。
懸念は、まだある。
オリンピック開催における放映権収入や観客収入も、当初の見積りよりも半分に届けば良い方である。
余りにも、東京都のオリンピックにおける負担は余りにも負担が大きい。
懸念しているのは、前のblogにも書いたが、都財政の破綻だ。
しかも、都知事のガバナンスが効いてない。
それぞれ、都の幹部官僚のやりたい放題が火を見るより明らかである。
先の経済の見通しが見えない昨今で、戦後最大の予算編成とは…。
こうなる事は、見透していたが実際に現実になるのは忍びない。
何度も書くが、大盤振る舞いしている場合ではなく、オリンピックを中止して、財政支出を抑え、都財政を緊縮するべきである。
基金は、不測の事態を避けるべく、それに充てる為にある。
それを、半分にまで切り崩すとはあり得ない。
それも単年度で…。
単年度で切り崩しが終わる訳がない。
オリンピックの影響は、10年に渡って悪影響を与えるだろう。
それに付随して、基金を取り崩し続けるだろう。
基金が底を付くのが火を見るより明らか。
都債についても、いくら都税収入の2.8%といえ、基金の取り崩してまで、支出している状態では、基金を都債償還に充てるのも絶望的。
これだけ、色んな施策に予算をつぎ込んでいる状態では、都債償還まで行き渡る訳がない。
消費税増税に伴う景気低迷が予測されているのに伴い、都税収入が減収になる。
都税の引き上げにも失敗するであろう。
従って、都債をバンバンするであろう…。
昭和39年の東京オリンピックは、戦後の何も無い時勢で、高度経済成長の起爆剤となったが、今回のオリンピックは、これだけの成長しきった成熟社会の中、低成長を余儀無くされる中では、しかも、お金が無い社会の中では、余りにも負担だけが大きく、借金・負債だけが大きく残されるだけである。
リスクが余りにも大き過ぎる。
また、低成長すれば上出来であり、景気があと、約15年横ばいであれば御の字である。
下手をすれば、未曾有の不景気にもなりかねない昨今の景気見通しでは、オリンピックは爆弾でしかない。
いよいよ、都財政破綻が秒読みとなった。
経済において、東京都がくしゃみをしたら、他の自治体が肺炎を起こす構造は変わって無い。
怪我をする前に、オリンピックを中止して、都財政緊縮するべきである。
オリンピックの中止が困難なら、大盤振る舞いをするのでは無く、他の施策の予算を削り、緊縮を図るべきである。
一般の家庭でも、掛かり過ぎたら、他を削るでしょ。
一般家庭も、国も、地方自治体も理屈は同じ。
予算は、決して、青天井ではない。
当初予算で戦後最大のなら、それで収まる訳がない。
行財政では、補正予算を組み、当初の予算執行よりも多く支出するのが常である。
オリンピックは、失敗する。
オリンピックに掛かる負担に見合った国力や人材や経済力が無いからである。
オリンピック開催時の大会収入も期待されない
。
放映権料もアメリカに独占され、テレビの視聴環境が格段に良くなった御時世で誰が地球温暖状態における東京の猛暑のなかで競技場に観に行く?
オリンピックはやるだけ無駄…。
そればかりか、日本経済の足かせでしかない。
将来に、きっと禍根を残すだろう…。