本日の夕方、写真の端材が届きました。

この端材は、薬師如来像などが安置されている国宝の興福寺「東金堂」の柱の一部(写真左)です。
昭和12年の修復の際に、柱継ぎのために切り取られた欅柱の一部を利用して興福寺関係者によって「欅火鉢」が製作され、当時修復に寄与した地元有力者に譲り渡していました。
その後、この欅火鉢を奈良県吉野の楽趣様の祖父が友人から譲り受けて所有していたものですが、この度、貴重な欅火鉢を有効活用するため、火鉢を解体して「箸」として生き返らせることになり、東京の淺井様に譲り渡しておられます。
それらの経緯を知ることとなり、淺井様に無理をお願いして欅柱から製作された「欅火鉢」の一部を譲り受けたものです。

この腐れや虫食いのため、柱継ぎをして修復したのです。


虫食い部分のアップです。

アップです。虫食い部分以外は欅らしい色合い、木味が素晴らしい欅です。
この東金堂は聖武天皇が726年に創建されて以降、再三被災して現在の建物は1,415年に再建されたものです。
ですからこの柱は600年もの前の欅材です。しかも、この時代と言えども当時の興福寺の柱に使用していたものですから最高級の材を使用していたものと思われますので当然と言えば当然です。

コバ(側面)です。


コバの虫食い、腐れ部分です。
淺井様は解体した火鉢から箸や器を製作する予定だそうです。
なお、興福寺東金堂や「欅火鉢」に関する詳細は
で紹介されています。
浅井様、楽趣様いつもお世話になりましてありがとうございます。