ロサ.フェチダ(R.foetida)

現代バラに鮮黄色を導入した黄花の種で、雌雄の捻性(ねんせい)が極めて低く、雑種起源の種ともいわれています。

西アジアの乾燥地の種で、黒点病に弱いという特徴がある。

捻性(ねんせい)=種子の出来やすさのこと。雌雄ともできにくい場合は、雄しべから取れる花粉を、他の花につけてもその花の種子が取れにくく、雌しべに他の花の花粉をつけても種子が取りにくい。

◉雑種起源=もとは別々の種が交雑してできた、雑種がもとになったもの



(ロサ.フェチダ)

初期の黄花品種が病気に弱いのは、この種に由来している。

種名のフェチダは「悪臭のある」という意味です。
独特な花の香りですが、香料科学的には柑橘系(ネーブルオレンジ)の香りに属します。
葉はリンゴのような香りがする。


◉現代バラ主要系統に関わってきた野生種のバラ7種は以上になります。

野生種のバラは、これ以外にも特徴的なものが多くあります。
そんな野生種のバラが、栽培用の基となり新たに個性ある品種が誕生する事でしょう。

また、数多くの原種がなければ、いろんな品種のバラもなかったと思う。

野に咲く名も知れぬ野生種のバラにも、思いをはせてみてはいかがだろうか。

またひとつ、花々の素晴らしさを知ることだろう。