ロサ.ムルティフロラ(R.multiflora)
和名はノイバラ

北海道から九州までと、朝鮮、中国北部に分布します。
平地や山地に普通に見られる、ややツル性となる種です。

円錐状の花序に、多数の白い花をつけ、この房咲きが栽培バラの房咲き性の基になっています。

(円錐花序⇎えんすいかじょ=花序は花が茎に集合してついてる状態のことで、花のつき方と花がついてる枝を合わせて花序と言う。円錐花序は、枝が何度も分かれて、全体が円錐形に見える花序のこと)



(ロサ.ムルティフロラ)


托葉=たくよう(バラでは葉柄の付け根につく小葉片)が、羽状に細く裂け、くしの歯状になるのが特徴、これを羽状裂=(うじょうれつ)という。

◉日本に自生するバラであることから、バラの繁殖台木(接ぎ木で元になる木)として利用されている。

◆変種にツクシイバラがあり、中国地方西部から九州に分布しています。
この変種は、花色が淡桃色から濃桃色で、葉に光沢があり花序や花柄(かへい)に腺毛(せんもう)が多いのが特徴です。

腺毛=先に球状のふくらみがあり、そこから粘液を分泌する毛。


(変種のツクシイバラ=R.multiflora var.adenochaeta)