②ロサ.キネンシス.スポンタネア(R.chinensis  var.spontanea)
栽培型のロサ.キネンシス(R.chinensis)の野生種で、中国西南部、四川省を中心に分布する種です。

ロサ.キネンシスを含む中国の栽培バラは、現代バラに四季咲きと木立ち性を伝えましたが、本野生種は一季咲きでツル性となり、花は各節の小枝の先端につきます。



(ロサ.キネンシス.スポンタネア)

人が栽培を続ける過程で、シュートが長く伸びずに、背の低いブッシュ(木立ち)状となる個体が現れ、それと共にシュートの先端には、常に花をつける「四季咲き」の特性を獲得したと思われます。

花色は淡紅色から濃紅色までの変異があり、色変わりするものもあります。
開花は早く、4月の終わり頃から咲き始めます。

◉シュート=新芽から伸びる若枝のこと。