っても発売は3月だから、『新』ってほど新しくはないんですが。
キムコのレーシングキング180です。
工場の都合なのかジャパンの都合なのか知りませんが、とりあえずいつも品薄です。
この車両も実はすでに売約済みで、一ヶ月待って頂きました。
そんなレアな(?)車両ですので、詳細をご紹介しましょう。
まずは180ccという排気量と、フロントが倒立フォーク(英語で言うとUpside Down)なのと、前後合わせてトリプルディスクブレーキな点です。
『スクーターで倒立とかフロントダブルディスクとか必要なのか?』というご意見はもちろんあると思いますが、日本の道路状況を考えると、倒立はともかく、とりあえずブレーキは強力なのに越したことはありません。120km/hくらい出るらしいし。
ヘッドライトはハイ・ローともに35Wの二灯式。画像が暗くて分かりにくいかもですが、ポジションランプ代わりのLEDが標準装備されてます。
メーターは、アナログ表示のタコメーターと燃料計と、デジタル表示のスピードメーターです。
走行距離計と時計が付いてきます。あと『エコランプ』なんて余計なものまで付いてます。
テールランプはこんな感じです。
上の3本のスリットと、下のV字型のLEDの上半分がテール用、V字型の下半分がブレーキ用です。
けっこうまぶしい。
後ろ全景はこんなです。『KYMCO』って見えるのは、スポイラーの隙間からシートの後端がのぞいてるだけですのでご安心を(何を)。
さて問題のシートですが。
まず形状はこんなんです。ご覧のとおり、かなり肉厚ですが。足付きを考慮してフロント部分は斜めにけっこうカットされてます。
そしてメットインスペースです。
お約束の四つ折りの新聞を入れてみました。
深さもまぁまぁありますが、この真ん中のモッコリのおかげでフルフェイスはちょっと厳しいです。まぁこれはキムコ全般に言えることなんですが。
ジェッペルはXLでも普通に入ります。
メット+カッパはきっと入ります。
ではシート高の比較です。フロントタイヤを揃えて、シート真横から水平の高さで撮影しました。
まず50ccのホンダ・ディオと、125ccのヤマハ・アクシストリートです。
さすがにでかいです。
続きまして、ホンダ・フォルツァとの比較です。
車格はフォルツァのが若干長く太いです
真横から撮ると、フォルツァのシートが見えません。故に反対側からも撮りました。
シートに関しては、圧倒的にレーシングキングのが高いです。
少し斜に構えて撮りました。若干遠近法ですが、形状の違いはお分かり頂けるかと思います。
173cmの私が跨がって、両足のかかとが少し浮くくらい。肉厚ですけど、座れば沈み込むウレタンなので、見た目ほど足付きは悪くないです。ま、決して良くもないですけど。
マトメです。
180ccなので、高速に『乗る資格はある』んですが、ホイールサイズも前後12インチなんで、ダメではないんでしょうが、あんまりお薦めはしませんね。
高速使ってどっか行くなら、やっぱ最低250ccはないと。それでも120km/hでいっぱいでしょうから。
『タンデムで』ってんなら400ccは欲しいところだと思います。
ただ、ウチの店近辺には無いんで気付かなかったんですが、このレーシングキングのような『125ccクラスの車格で126cc以上のエンジン』って、『有料道路』使う人には持ってこいなんですね。
例えば船橋から都内に通勤する人の場合、京葉道路で江戸川渡れると楽なんですよ。でも原付だと京葉使えないんで、14号をグルッと遠回りしなきゃいけないんですよね。
八王子バイパスとか横浜新道とか、『高速使うつもりはないけど、有料道路は使いたい』という人にはお薦めできる選択だと思います。
車体の大きさはあんまり変わりませんが、『レーシング150』ってのもあります。180は¥398,000しますが、150は¥309,800と9万円くらい安いので、惹かれてしまった方はご一考有れ。
以上、新商品のご紹介パート2でした。