■出版とはどういうことなのか?
今日ではスーパーマーケットで2千円か3千円も支払えば
立派な製本機が買える時代です。PCはだれでも使ってい
ます。原稿をPCで書き上げ、プリンターで印刷し、製本機
で体裁をとり表紙をつけると立派な書籍が誕生します。
ご家庭でも職場でも誰でも製本できる時代です。
それを売れば出版です。
でも、出版の意味が違いますよね?
ご自分のインターネットのホームページで50冊売りました、
100冊売りました、それは立派なことですが、その出版も
意味が違いますよね。
出版とはマスコミデビューです。
社会的に価値があると出版社が認めた出版されます。
これが出版です、それはマスコミデビューなのです。
それをプロデュースするのが私たちの出版プロデュー
サーの仕事です。
最近紛らわしのが自費出版です。
先日も大手の自費出版会社が倒産しました。
そして悪徳同人誌も多く登場するようになって来ました。
特に電子出版の世界では見た目は自費出版も同人誌も
正規出版も同じようなインターネットのホームページです
から混同するのも当然です。
自費出版や同人誌は金さえ払えば誰でも出版できます。
あのような自己満足の出版をパーティまで開いて披露す
ると、ご本人の人格や信用を汚すだけだという声がよく
聞かれます。
これらが自費出版なのです。出版社の審査という専門家
の厳しい目を合格していないから、こういうことが起こるの
です。
出版というのは実績のある出版社が社会デビューを認めた
著者に限られる栄誉です。電子出版でもちょっと気を利か
せば自費出版や同人誌の嘘がバレマス。電子書店のサイト
をよく見てください。聞いたことのない著書や著者が並んで
いる筈です。
正規の電子書店には大手の書店に並ぶような著名な著者や
著書ばかりが並んでいます。だからこそ社会的なマスコミ
デビューになるのです。
自費出版や同人誌が作った電子書店サイトでも著名な書籍
を並べればいいと門外漢は感じると思いますが、出版の業界
はそんなに甘くありません。信用のある出版社は信用や実績
のない新規参入の書店とは取引をしないのです。そのような
商習慣が出版社の信用と実績を守っています。
そして出版業界の信用や制度を守っているのです。
さて、私たちがプロデュースするのは自費出版や同人誌で
はありませんのでご安心ください。ただし、それだけ敷居
が高く、分厚い壁のあるのが出版業界ですので、その辺を
勘違いされるような著者については出版プロデュースなど
できません。
勘違いに気付かれない場合は、途中でもプロデュース
を中止させていただく場合もありますので、くれぐれも
ご注意いただきたいと思います。
他方で昨今の出版事情について非常に重要な事柄が
あります。ほとんど知られていない事実ですので、
しっかりと認識を改めていただきたいと思います。
今日、大半の出版社は新人の原稿を受け付けていません。
この事実が自費出版の専門会社が急拡大する原因にも
なっていて、同時に自費出版についてのトラブルの原因に
もなっています。
かつて出版といえば、自信作を書きあげ、好きな出版社
の編集部宛に原稿を送りつけ、その返事を待つ。または、
さらに積極的に好意を持つ出版社の編集部を訪問し、
原稿を手渡したうえで、編集者と名刺でも交換し顔をつな
いでくるなどが一般に知られた手続きでした。
ところが、今日では出版社が完全に門戸を閉ざしてしまっ
たのです。いま新人の出版原稿を受け付けているのは
自費出版か同人誌と相場が決まっています。これらの
事実を知らない新人は自費出版会社の甘言に乗せられ
て出版費用の実質的に全額を支払わされてしまってい
ます。
さらに自費出版は予想外に儲かるので手口が巧妙化して
います。懸賞原稿を募集したり、新聞広告で原稿を募集し
たり、全国各地で出版セミナーを開催するなどして出版
応募者を募集しています。
そして無知蒙昧な出版希望者が甘い手口に騙されて出版の
費用を全額支払わされてしまうのです。自費出版の会社は、
著書が支払う費用で利益を得ているのですから。
ただし私の個人的な意見としては、自費出版事態を決して
否定しているのではありません。先般のように出版したく
ても出版社から拒絶されてしまうのが大半の原稿です。
出版を希望するとして持ち込まれる原稿のうち、本当に
出版されるのは私見ですが1%にも満たないのではと思わ
れます。だからといって没になる原稿はすべてが不向きだ
とは思いません。
Aという出版社で没になってもBという出版社では合格する
ケースなどいくらでもあります。また、同じように編集会議
を通せるプレゼン技術次第で同じ出版社でも合否が一変して
くるのが事実です。
だからこそ1%の成功確率を10%や30%に高める
私たちのような仕事が昨今誕生ししてきたわけなのです。
そして没になった原稿は駄目だとレッテルを貼ることはない
と私見では考えています。誰も認めてくれないのなら、自費
を投じてでも出版するといったくらいの自信と勇気を著者に
持っていただきたいと考えています。
ただし、自費出版の場合は、普通の出版と同じようには扱われ
ませんので誰も宣伝をしてくれませんし、陽の当たる著名な
書店には並びません。その点をしっかりと受け止めて、事ある
毎に飽きず自著を知人に宣伝して歩く絶え間ない努力が不可欠
だと思います。
つまり自費出版の場合はみずからが出版社になったつもりで
広告宣伝販売を担当しなければ売れないのです。原稿が本当
によければ読んだ人たちが口コミで宣伝してくれます。
そうなるまで自助努力が不可欠なのです。
先日、漫才師の島田洋七が100万部突破のベストセラーを
出したのは、この手法です。
自費出版や同人誌に問題があるのは、普通の正規の出版と
同一であると欺いて費用を騙しせしめる点にあると個人的に
は考えています。
重要な点は、昨今、原稿を出版しませんかと声を掛けるのは
私たち出版プロダクションとかプロデューサーなのか、ある
いは自費出版や同人誌の連中です。新人にとっては天と地の
違いがありますね。
これを見破るのは簡単です。
自費出版や同人誌の場合は、誰でもがお客様で神様ですから
最初から最上級の扱いをします。
私たち正規の出版関係者は新人の出版希望者を客扱いしま
せん。私たち出版プロダクションやプロデューサーは全員が
出版のプロたちです。駄目な原稿は駄目だといいますし、
傲慢で思い上がった出版希望者は相手にしません。