個人情報保護法が制定されてからかなりの年月が経ちましたが、今さらながらこの法律が出来る前と後で、いろいろと社会も変わったようにあらためて思います。

 

 

確かに個人のプライバシーを守るということは大事なんですが、その反面で何でもかんでも「個人情報」だとの理由で、融通の利かない世の中になったと感じることも多いですね。

 

僕と妻は、同じネット銀行にお互い口座を持っています。

 

先日のこと、妻が振込をしたいというので、いつもなら僕がパソコンで代わりにやって差し上げるんですが(笑)、スマホのアプリで出来ることを本人に教えてみたんです。

 

アプリをインストールさせて、実際に本人が操作するところを見届けて、僕はそれで何事もなく振込が出来たと思ってました。

 

 

 

そして翌日になり、その銀行のセキュリティ部門から妻あてに電話が掛かってきました。

 

妻が仕事で不在であることを告げ、僕は昨日の妻のアプリからの振込のことだと思って、簡単な経緯と振り込んだ金額も正確に伝えた上で、「その件でしょうか?」と尋ねたんですが、「それはご本人にしかお知らせできません」の一点張りでした (T_T)

 

「出たな、また個人情報保護のせいやな・・・」と思いつつも、向こうが本日中に本人から連絡が欲しいというので、その旨を妻にLINEで伝えることにしたんです。

 

しかし、妻からスマホでその銀行に連絡するには、いったんカスタマーセンターに電話する必要があったのでした。

 

これがもう本人にとってはかなり面倒で、スマホからだと有料のナビダイヤルだし、プッシュ応答対応のために銀行口座の支店コードや口座番号をプッシュしないといけないんですよ・・・。

 

妻なんて言っちゃ悪いですが、普段はコンビニのATMでお金をおろすことしか頭にないので、支店コードなんて私は知らないという感じで、また僕にLINEで聞いてきたりして (^_^;)

 

冷静に考えたらキャッシュカードに印字されてるんですけど、いつも僕がパソコンでいろいろと管理しているために、こういうことは僕に聞かないとわからないと思うのも無理ないですよね。

 

結局はカスタマーセンターに繋げる時点で悪戦苦闘し、もう本人は疲れて途中でやめたことを僕に伝えてきました。

 

 

 

現在はこのように個人情報保護のせいで、たとえ家族だとしても詳細を教えてくれません。

 

でも本人への連絡は、家族の僕に託されます。

 

そして本人が連絡できたとしても、詳しいことは本人はわからずに僕の方がわかっていたりします(笑)

 

 

 

さらには、こういう場合の本人確認って、電話の場合だったらだいたいこんな感じでしょう。

 

銀行側 「ご本人さまでしょうか?」

利用者側 「はい、そうです」

銀行側 「ご本人さま確認のため、ご住所と生年月日をお願いします」

利用者側 「(答える)」

 

これって僕が男であるがために妻でないことが声でバレますけど、女性の家族がいれば妻になりかわっても多分バレないでしょう(笑)

 

 

 

最終的に僕の考えとしては、「個人情報保護」の重要性は認めますけど、同居する家族に対しては本人からの委託を認めたら良いと思います。

 

今回のケースであれば、妻は個人情報についてあらかじめ夫の僕に対しての委託手続きをしておき、情報の開示を承諾するという扱いにするわけです。

 

夫婦間でも情報を開示したくない場合も当然ありますから、それなら委託しておかなければ特に問題はないと思うのですが、いかがなものでしょうか?