マタニティーマーク、ふたたび | ☆今宵、夜のカフェテラスで

マタニティーマーク、ふたたび

小田急路線図


先々週の日曜日の話。
(スミマセン、オソクナリマシタ)


前の晩に本厚木で友達と飲んで、そのまま彼の家に
お泊りして、朝帰り。


本厚木から僕の降車駅の登戸までは小田急線で、
1本です。


まずは「本厚木」から急行に乗ると、「相模大野」止まり
だったので、またそこから新宿行きの急行に乗り換え。
もちろん、電車は混んでいて座れません。


しかし、次の「町田」で運よく目の前に座っていた人が
降りていったので、すかさず席を確保。


シートにどっかり腰を沈めて、カバンから本でも
取り出そうとしている間にも、町田からどんどん人が
乗ってきます。さすが日曜日。


ふと顔をあげると、ちょうど僕の目の前には女性の
バックが。そしてそのバックには妊産婦を表す
マタニティーマークが!


そのマークついては先日ブログでふれたばかり。なんと
いう偶然。そして僕はシートに座ったばかり。


まじで0.5秒くらい席をゆずろうか真剣に悩みましたよ。


僕が今回二度目に遭遇した生マタニティーマークには、
「おなかに赤ちゃんがいます」の文字が入っていない、
純粋に絵だけのバージョンでしたが、僕はその意味を
知っちゃってます。


寝たふりをするか。。。


けれど、僕は自分のブログに今度見かけたら席を譲ると
宣言しちゃているわけです。


「どうぞ~」


僕はその若い女性に席を譲りました。


                 *


別に僕はいいことをしたと自慢するつもりはないのですよ。
(ちょっとあるかな)


ふたたび電車に立ちながら思ったのは、女性とその赤ちゃんに
とってよいことをしたという博愛的な気持ちではありません
でした。


既に僕の心の中に、女性と赤ちゃんのことは存在しません
でした。(ひんしゅく覚悟で書くと)所詮、ほかの知らない
男の嫁です。


僕が強く感じたのは、自分との戦いに勝った!という
高揚感でした。


一瞬、心の中で葛藤があったわけですが、僕は見事に
それに打ち勝って実際に行動にうつしたのです。


「オレ、やったよ!」


そんなことを考えている間に、急行電車は町田から次の
「新百合ヶ丘」に止まりました。列車はますます混雑して

きて、まったく座れそうもありません。


けれど、あと2駅で僕が降りる登戸です。すぐです。
(急行:新百合ヶ丘→向ヶ丘遊園→登戸)


常に自分中心で、つくづくオレは救われない性格だな~なんて

思ってニヤケテいると、、、


突然、僕の脳みそから警報が。視界の片隅に、異様なものを
捉えたようです。


その方向へ視線を動かしてみると、、、


               「下北沢」


ドアの上にある、次の停車駅を示す電光掲示板にくっきりと
光る文字。


                「!」


下北沢は、僕が降りる駅の遥か遥か先です。その間の15個

もの駅を全部飛ばすつもり?。どうなってるの???


どうやら僕が乗っている急行は「快速急行」で、もっとも
停車駅が少なく新宿へ向かう列車でした。


多摩川を越えて、「成城学園前」や「経堂」にすら止まりません。
前の会社で小田急線を使っていたので、下北までの気の遠く

なる旅(?)の時間は十分熟知しています。


これからの道のりの長さを考えると、マジで泣きたくなって
きました。(ホントに)


「頼むから降ろしてくれ~」


しかし、僕の悲痛な心の叫びは届くはずもなく、ただ何も

できずに、通り過ぎてく駅をながめるだけでした。


                 *


今思えば、僕が席をかわったときにすぐに気付けば、遠くへ
飛ばされる前に、新百合ヶ丘で乗り換えることができたのです。


ずっと座っていれば、間違いなく下北沢、へたすれば新宿まで
行っていた僕へのラストチャンスだったのです。


あの妊婦さんは僕にとって救いの女神だったのに、僕の心の
まずしさ故に、桃鉄のぶっとびカード(逆方向)に変って
しまったのです。


初めて小田急線に乗る方は、気をつけて下さいね。