以前書いたけど、学生の頃、テレビ局でアルバイトをしていた。
コンサートスタッフ、スポーツ中継の字幕スーパー、カメラアシスタント等。
なかなかできない貴重な体験が多いので、中でもインパクトのあったものを書いていこうかと思う。
まずはコンサートスタッフ。
機材運びは地獄。楽器は重いし、でも丁寧に。舞台衣装やセットなど、果てしなく続く。
セッティングが終わるとリハーサル。実はこの時間が一番楽しい。
一般の人は絶対見られないし、この間バイトは仕事が無いので、じっくりと客席でリハを見ることができる。
そして、この時に「タレントさんの素」が見られる。
ファンだったのに性格の悪さにガッカリする事もあれば、逆にファンになることもある。
その後、本番前の入場客の整理と「もぎり」、グッズの販売。ここは戦場。
でも、肝心の本番は警備なので、ずっとステージに背を向けて見ることができない。
無理矢理前に出てくる群集に押し潰されそうになりながらも何とか踏ん張る。
俺は当事痩せていて背が低かったので突破しやすいと思われるのか、何故か俺の所に押し寄せてくる。
でも、そこはかつて格闘技をやっていた身。なめちゃいけません。絶対突破させませんでした。
ステージ終了後もグッズ販売と撤収。でも、これはあっという間に終わる。
全てが終わった後、ここでもタレントさんの素が見える。
さっさと不機嫌そうに帰る人もいれば、
逆にバイトにまで気を使ってくれる優しさにやられてしまうこともある。
「お疲れ様」なんてアイドルに握手なんかされた日には20歳そこそこの健全な男子はほぼ確実に参ると思う。