先日、大宮にある美容グループのWAVES様の
入社式で講演をさせていただきました。
テーマは「コミュニケーションの可能性」
その中でも「効果的な褒め方」について少し掘り下げてみたわけですが
人はどのようにして、考え、行動するのかの
脳と心と行動の仕組みを理解した上で
相手に対するアプローチを工夫してもらうとだけで
相手の行動を誘導することができます。
2時間という短い時間の中で
お伝えできることは限られてはしまいますが
真剣にお話を聞いていただきました。
ありがとうございます。
その中でも少しお話しをさせてもらったのですが
今回の震災で、僕達は学んだ多くのことがあります。
その中のひとつに「クチコミ」の力というものを
かなりリアルに実感されている方も多いのではないでしょうか。
「クチコミ」とは人から人へ伝えられていくものですが
コミュニケーションの手段として大きく分けると
「リアルコミュニケーション」と
「バーチャルコミュニケーション」があります。
今回、良くも悪くも大活躍しているのは
「バーチャルコミュニケーション」です。
阪神淡路大震災のときには無かった
ツイッターやfacbookなどが有効活用されて
ライフラインを絶たれた被災地との状況共有に役立っていた反面
「風評被害」というマイナスのエネルギーも
動かしてしまっているのも事実ですね。
「噂話」がネットの力で瞬間的に
「クチコミ」として広まることを実感しているはずです。
そもそも何故、「風評被害」というものが起こるのか？
真実とは異なる噂や意図して捏造された話を
何故人は信じてしまうのか？
心理学的には「ウインザー効果」というものがあります。
漏れ聞き効果とも言いますが、
人間は直接聞く話よりも、偶然耳にした話の方が、
信憑性を感じることも多いわけです。
誰かに直接聞かされる話もりも、「たまたま偶然」
噂でちらりと聞いただけの話の方が、
なんとなく正しいような錯覚を起こすわけです。
この「たまたま偶然」というのがミソで
偶然耳にしてしまった情報には何か意味があるのではないか？
という錯覚を起こしてしまうわけですが、
とくにネットのようなバーチャルな世界では、
顔の見えない相手からの情報という神秘性が
より、「偶然」感を強めるのかも知れませんね。
そして、人はたまたま見つけた情報を
人に話してしまいたくなる心理が働きます。
これが良くも悪くも「クチコミ」として広まるわけですね。
良い噂であれば、大歓迎なのですが
ネガティブな情報の方が「蜜の味」と感じてしまうのも
人間らしさなのかもしれませんね。
これを例えば相手を褒める時に応用すると、
面と向かって直接的に褒めるよりも、
他人の口を借りて褒めてもらったほうが、
相手に信じてもらいやすいということになります。
第三者を介することで、ほめ言葉の真実味が増すので、
本人はほめ言葉を素直に受け止めることができます。
また「みんな、そう言っているよ」と
数の理論を味方につけて褒めるのも、
褒め言葉の信憑性を高める良い手段です。
本日もお付き合いいただきありがとうございます。
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