3日のNY市場は上昇。


朝方は売りが先行したものの上昇に転じ、
原油相場の上昇に伴って株式相場も上げ幅を拡大した。


7月ADP雇用統計が予想を上振れたほか、7月ISM非製造業

景況指数が予想に概ね一致したことも好感された。


ダウ平均は41.23ドル高の18355.00、
ナスダックは22.00ポイント高の5159.74。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円高の16060円。


 NYダウの8日ぶり反発やADP雇用統計が予想を

上回ったことで、過度な円高の流れは一服しそうだ。


これにより日経平均も売り込みづらくなり、
16000円を固める展開に。


もっとの、225先物市場でつけている水準でもあり、
現物指数でもいったんは16000円を割り込むことになろう。


 一目均衡表では雲上限を割り込んでおり、その後は
雲上限が重石となる格好から、基準線に接近する流れをみせている。


実線が大きく切り下がっていることから遅行スパンは
上方シグナルを継続しているが、現在の価格水準での
推移が続いてしまうと、再来週辺りには陰転シグナルが発生する。


 ボリンジャーバンドでは中心値(25日)を挟んでの推移。


MACDは79まで下げてきている。もう一段安となると、
マイナスレンジに入る可能性もあるため、
調整が本格化する可能性がある。


週間形状では26週線、13週線を割り込んできた。


15900-16200円のレンジを想定。



3日の225先物は前日比310円安の16030円。


外部環境の悪化や材料出尽くし感などが意識されて
大幅続落となった。


一方、米国株式相場は上昇。ダウ平均は41.23ドル高の18355.00、
ナスダックは22.00ポイント高の5159.74で取引を終了した。


朝方は売りが先行したものの上昇に転じ、
原油相場の上昇に伴って株式相場も上げ幅を拡大した。


7月ADP雇用統計が予想を上振れたほか、
7月ISM非製造業景況指数が予想に概ね一致したことも好感された。


しかし、週末の雇用統計の結果を見極めたいとの
思惑から上値は限られた。


円建てCME先物は225先物比30円高の16060円。
為替市場では、ドル・円が101円20銭台、
ユーロ・円が112円90銭台(8時00分時点)。


注目された日銀によるETF買入は前日と同じ
347億円(設備・人材投資に積極的に取り組んでいる
企業を対象とするETFは12億円)となった。


運用方針は変わらなかったと見られる一方、
毎日買付を実施するのではないかとの声もあり、
引続き日銀の動向には注目が集まりそうだ。


コモディティ市場では、ガソリン在庫の減少を受けて
NY原油価格が反発。


時間外では1バレル41ドル台で推移している。


金や銀が上げ一服となったことで、
米景気の先行き警戒感はやや後退。


円高一服もあり、225先物は25日移動平均線レベルでの
もみ合いとなりそうだ。


本日の上値メドは16150円、下値メドは16000円とする。



市場関係者の関心は週末に発表される
7月の米雇用統計に向けられている。


現時点での市場コンセンサスは、
非農業部門雇用者数は前月比+18.0万人、
失業率は4.8%、平均時給は前年比+2.6%となっているようだ。


失業率はやや低下すると予想されているが、
労働参加率の上昇を伴うものであれば評価されそうだ。


ただ、平均時給の伸びが市場予想を下回った場合、
インフレ進行の思惑は後退するとみられる。


7月米雇用統計はドル相場の当面の方向性を
決定する材料になるとみられているが、
ドル・円の取引では日本の長期金利の動向も無視できない。