ベネッセ流出 顧客情報流出の手口




松崎容疑者は昨年7月、貸与のパソコンにスマートフォンを接続した際、
たまたま 情報を移せることに気づき、不正を始めた。


スマホ本体や付属のマイクロSDカードにコピーし、
持ち出しを繰り返すようになった。


ベネッセにはアクセス記録を定期的にチェックする体制がなく、
見抜けなかった。



 通信教育大手ベネッセホールディングス(岡山市)の顧客情報漏えい事件で、
警視庁生活経済課は17日、顧客データベース(DB)の管理で外部業者から
派遣されていたシステムエンジニア(SE)、松崎正臣容疑者(39)=東京都府中市寿町1=を
不正競争防止法違反(営業秘密の複製)容疑で逮捕した。


同課によると、「ベネッセの顧客情報を持ち出したことに間違いない」と容疑を認め、
今年6月までの約1年間で、重複分も含め、延べ1億件以上の情報を持ち出した
と説明しているという。


 逮捕容疑は今年6月17日、顧客データベースの操作端末があるベネッセのグループ企業
「シンフォーム」(岡山市)東京支社(東京都多摩市)で、業務上貸与されたパソコンに
2回計約1019万件の顧客情報をダウンロードして保存。


私物のスマートフォンに情報を移し、コピーを作成して不正に入手したとしている。


松崎容疑者が持ち出したのは、全国で1993~2013年に生まれた子供の名前や住所、
生年月日などの情報。


ベネッセが分析した結果、すべて同社のものと一致した。


 逮捕前の任意聴取に松崎容疑者は「金がほしかった。顧客情報は営業秘密で

売ってはいけないと知っていた」と供述したという。


昨年7月~今年6月、月に1、2回の頻度で情報を持ち出し、インターネットで探した都内23区の
名簿業者に約15回、計約250万円で売却したと説明した。


 同課によると松崎容疑者は昨年7月、貸与のパソコンにスマートフォンを接続した際、
情報を移せることに気づき、不正を始めた。


スマホ本体や付属のマイクロSDカードにコピーし、持ち出しを繰り返すようになったという。
ベネッセにはアクセス記録を定期的にチェックする体制がなく、見抜けなかったとみられる。


 松崎容疑者は12年4月からシンフォームの東京支社に派遣され、
コンピューターシステムの開発などを担当。


漏えい発覚後の7月10日に派遣元の会社を解雇された。




2人の幼児を育てる父親だった。


「借金があり、生活に困っていた」と供述し、生活の困窮が背景にあったこと

をほのめかしている


都2012年1月から、内のシステム開発会社にSEとして勤務。


同年4月からベネッセのグループ企業「シンフォーム」(岡山市)の

東京支社(東京都多摩市)に派遣され、DBのシステムを構築する業務を担当しながら、

他のSEを指導する仕事もしていた。

 マンションの大家や住民の話では、松崎容疑者は妻と、2歳と1歳の娘2人と

の4人暮らしで、11年秋ごろに引っ越してきた。


マンションは賃料月7万円の2DKで生活ぶりは質素だった。

松崎容疑者の妻は周囲に「旦那の給料が安い」と話していたという。


「真面目そうな印象で、愛犬を連れて家族で楽しそうに歩いているのをよく見かけた。

お金に困っている様子はなかった」



ベネッセ社の親会社・ベネッセホールディングスの原田泳幸(えいこう)会長兼社長らは
今後、200億円を準備し、個人情報が流出した顧客への補償を進める考えを示した。


「今の段階では、お客様にこれだけ迷惑をかけたという意味で加害者だ」と語った。
問い合わせや苦情が5万件以上寄せられている



さらに問題発覚の直後にも、およそ2,000万件の顧客情報を持ち出していたことが、
新たにわかった。


システムエンジニアの松崎正臣容疑者(39)は6月、ベネッセの関連会社の事業所で、
データベースから1,019万件余りの顧客情報を私物のスマートフォンにコピーして、持ち出した。


ベネッセの社内では、6月26日に、顧客情報の漏えいが発覚したが、松崎容疑者の
スマホのSDカードには、27日にコピーされた、およそ2,000万件の顧客情報が残されていた。


この2,000万件は、松崎容疑者が名簿業者に持ち込んだ、延べ1億件以上の情報には
含まれていないという。


流出した顧客情報は、少なくとも3つのルートで、10以上の名簿業者に渡っている