オキシトシン点鼻で発達障害改善



<自閉症>ホルモン点鼻薬を投与で改善 東大臨床試験で効果



 自閉症やアスペルガー症候群など「自閉症スペクトラム障害」と呼ばれる発達障害がある男性患者に、
ホルモンの一種「オキシトシン」の点鼻薬を投与すると、一時的にコミュニケーション障害が
改善したとする結果を、東京大の山末英典准教授(精神医学)らがまとめた。


米国医師会雑誌(精神医学)に発表した。


 山末准教授らは、知能指数が比較的高い20~40代の男性40人に、
オキシトシン約0.048ミリグラムを鼻から1回だけ吸入してもらう臨床試験を実施。


その結果、コミュニケーションに関する心理検査では、相手の言葉より表情や声色から
相手の気持ちを推し量る傾向が見られた。


他人とのコミュニケーションなどに関わる脳の部位が、
投与前より活性化していることも画像で確かめた。


 オキシトシンは子宮を収縮させる作用があり、日本では点滴で陣痛促進剤として承認され、
海外では母乳の分泌を促す薬としても使われている。


オキシトシンが脳に作用する仕組みは不明だが、山末准教授は
「コミュニケーション障害の治療薬はないので、この研究結果を
今後の治療法開発につなげたい」と話す。



オキシトシン (Oxytocin, OXT, OT) は視床下部の室傍核と視索上核の
神経分泌細胞で合成され、下垂体後葉から分泌されるホルモンであり、
9個のアミノ酸からなるペプチドホルモンである (Cys-Tyr-Ile-Gln-Asn-Cys-Pro-Leu-Gly)。


オキシトシンには末梢組織で働くホルモンとしての作用、
中枢神経での神経伝達物質としての作用がある。



脳のセロトニン神経の活性化によって、ストレスを受け流すことができるようになり、
安定した心になる。


オキシトシンが十分に分泌されていると、脳の疲れを癒し、気分を安定させ、
人に対する信頼感が増し、心地よい幸福感をもたらしてくれる。


 オキシトシンとセロトニンは関係していて、オキシトシンが分泌されると
セロトニン神経に影響を与え、セロトニン神経も活性化される。


オキシトシンとセロトニンが十分に分泌される生活は、心の疲れを癒し、
心に充足を与えてくれる。