飛鳥資料館へ |  その日その場を! (Instagramを見るにはプロフィールをクリック)

この日は久しぶりに明日香にある「飛鳥資料館」に行ってきた。「飛鳥資料館」は、

日本の心のふるさと「飛鳥」の歴史と文化を紹介する資料館で、奈良文化財研究所

の展示施設として昭和50年に開設され、飛鳥の歴史と文化がわかりやすく紹介され

ていて、日本の国や文化がどのように形づくられたのか、古代の歴史や万葉の世界

を体感できる。常設展示コーナーでは、641年に建設をはじめられた初期仏教寺院・

山田寺の東回廊が、倒れた状態で地中に埋もれているのが発見され、再現展示され

ている。山田寺東回廊は、現存する世界最古の木造建造物である法隆寺よりも古い

という。今、飛鳥資料館では、第15回写真コンテスト「飛鳥の音」が開催されてい

た。静かな印象の飛鳥だが、実際にはたくさんの音にあふれている。寺院の鐘の音や、

森の木々・稲穂のさざめき、飛ぶ鳥の声や虫の音、清流のせせらぎ、農作業や発掘調

査現場の道具の音、行き交う人々の笑い声、伝統行事にあふれる掛け声や歓声等々、

飛鳥に都が置かれてから今日まで、変わってしまった音もあれば、いつまでも変わら

ない音もある。そうした飛鳥にあふれる「音」がテーマになった写真展だ。高齢者は

無料で入館できるが、訪れている人はまばらで、静かに落ち着いて鑑賞できた。

 

 

                      (08.25)