今年も土佐街道沿いの商店や町家、約50軒に飾られた雛人形には、持ち主の思いを
伝えるメッセージも添えられ、それぞれの家に受け継がれてきた雛人形の物語を知
ることができる。メイン会場では、17段に飾られた約500体の雛人形「天壇のお雛
さま」がひときわ目をひく。住民らから寄贈されたもので、中には、幕末の文久3年
(1863年)の貴重なものもあるそうだ。2024年で18回目となるこのイベントは、
町おこしのために始められたもので、毎年3カ月ほどかけ地元のボランティア団体・
「天の川実行委員会」が飾りつけなど準備を行っていて、大勢の人が訪れ写真を撮
るなどして楽しんでいた。長年春を彩るイベントとして多くの親しまれてきたが、
今年で最後となる。
(03.04)