この日は「あすか夢の楽市」近くまで帰ってくると、石神遺跡再発掘調査説明会が
行われていた。早速、参加してみることにした。石神遺跡で、7世紀前半の区画の
南東隅を示す塀や石組み溝が見つかったそうで、奈良文化財研究所の担当者がパネ
ルを使って調査成果を説明してくれた。日本書紀に記述がある、蝦夷ら外国使節を
迎えて宴会をする迎賓館だったとみられており、この日は考古学ファンら約800人
が訪れたそうだ。説明会では、明治時代に調査地から須弥山石(しゅみせんせき)と
石人像が出土した経緯や、3回目となる今回の再調査で新たに確認できた遺跡南限
の東西塀と、途中で北に折れる南北塀などについて説明された。参加者は各自発掘
現場を見学することができた。
(03.02)