大神神社から田畑の広がる道を、北に向かってしばらく歩くと、卑弥呼の墓
と言われている箸墓古墳に着く。全長約276mの前方後円墳で、後円部径約
156m、高さ約26m、前方部幅約130m、高さ約17m、近年の調査では、後
円部5段・前方部3段築成と考えられていて、前方後円墳としては最古級にあ
たる3世紀中頃~後半の築造と推定されている。欠史八大天皇の一人、第7代
孝霊天皇の娘・倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)が埋葬
された陵墓として宮内庁が管理しているが、邪馬台国の女王・卑弥呼が埋葬さ
れている可能性が高いと考える研究者も多い古墳だ。古墳の回りを一周したが、
水鳥は余り見かけなかった。ただ、少し高台にある池の堤からは、周辺の景色
が綺麗に見渡せた。
(12.26)