セレクトセール2023年は、史上最高2日間で281億円。

ディープ亡き後は、流石に全体的に下がるのでは?と思っていましたが、
落ちるどころか、2年連続最高額を更新。売る側の関係者さんは、嬉しいでしょうね。

もちろん経済の活性化や、競馬界の価値、地域への貢献と色々と光も多いですが、
一方で、影も少なからず存在するのが、今後の課題でしょうか。

中央競馬に限って言えば、多少賞金のアップはしているものの、
年間で約3400レースという法律上の上限が決められています。
その中でも、新馬未勝利戦は約1500位だったかな。
1年間で約7000頭と言われているので、競走馬になれない馬も含めて勝ち上がり率は約2割。

セレクトセールという、生産者がかなり力をいれた馬を出してきたとしても、
過去の結果は、落札された馬で半分も勝利出来てないのが現実です。
1勝だけではなく、オープンまでいかないと採算が合わないような価格なので、
多くの馬主さんが損をしているという事になります。

昔から長く馬主をされてきた方が、高くて買えなくなってしまったと嘆いています。
夢を採算度外視でゲットしたい人がいる程の魅力が競馬界にはありますが、
なんでも、上がり過ぎというのは、弊害が起きてしまいます。

そして、まだまだノーザンファームの馬が突き抜けて高額な事。
それだけ魅力ある馬を生産されて、努力の賜物ですが、
格差が増え、生産者は淘汰されています。

今年はコントレイル産駒を中心に、ノーザン以外でも高値で売れたのが救いでしたね。
金子さんが岡田スタッドの馬を高値で落札されたのも嬉しかった。

決してノーザンファームが嫌いなわけでは決してないですよ。

同行でお話させて頂くと、こんな身分の人へも、物凄く丁寧に接して頂く。

日本一のおもてなしの旅館、加賀屋の対応と同じとオーナーは話してます!


ウェルカムパーティーも含め、こんな素晴らしい場所を作ってくれてるわけはので。
このお金、どう競馬界や他生産者へ還元していくかが課題でしょうか。

という事で、今年も楽しめたセレクトセールでした!
オーナーが落札された時は、飛行機の関係で先にセール会場を離れていました。
来年は、最後まで居れるようにしよう(連れてって貰えるか決まった分けじゃないけれど)