以前、S Work車両について書いたのだが、プレスリリースが出ていた。
JR東海プレスリリース 東海道新幹線のビジネス環境の更なる充実について
https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000042666.pdf
1 S Work Pシートの導入。一部の座席のB席をつぶしてパーティーションを設置。テーブルをノートPC向けに改良。追加料金は1200円。
2 リクライニング角度を縮小
3 ビジネスブースの整備、有料化
2はノートPCでの作業を阻害しないようにということなのだろうが、「寝るだけの人は乗るな」と言いたいのではないか。
注目は1である。上のブログでは「B席に人が来る可能性はほとんどない」と書いたのだが、1200円で隣に人がこないことが保証される。「行き着く先は飛行機のプレミアムエコノミー的な性格」とも書いたのだが、そのものだ。プレミアムエコノミーより似ているのはJALのクラスJだろうか。1200円はかなり思い切った価格設定ではないだろうか。自腹で払ってもいいかなと思わせる料金という観点から決められているように思う。
利用者の多くを占めるであろう出張用途だと、会社が1200円を負担することはまずあり得ない。1200円を運賃とは別に(自腹で)払えるようし、領収書も別にするのは必須だと思われる。
PシートがうまくいくかどうかはPシート以外のS Work車両のB席(とD席)が埋まるかどうかにかかっているような気がする。B席が埋まらないのであれば、通常シートのA席を取ればいい話だ※1。一方で、全便満席になるような日であれば非常に魅力的だ。
また、PシートのC席に1200円の価値があるかは微妙だ。通路を人が通るのが気になるのとA席の人が出入りするときの煩わしさがあるのだ。個人的にはA席には1200円の価値があると思うが、C席にはそこまでの価値を感じない。
※1 パーティーションの存在は本質的な問題ではないと思う。A席に座ってC席の人のPC画面を覗くことはほとんど不可能だ。