機嫌よくテレワークをしていたのだが、こんなリスクがあるとは思ってもいなかった。

 

ある日、突然会社から貸与されているPCが起動しなくなった。これはテレワークでは致命的だ。まず出勤のエビデンスが貸与PCの起動なので、勤務したことにすらならない。ありとあらゆるデータがPCの中にあるので、何もできない。

 

どうにもならないのでテレワークを断念して出社するしかなかった。Windowsがインストールされているディスクが見えなくなっている。更にディスクを暗号化している※1 ので、通常の方法で復活させたとしても読み取れない。色々と試してみたが、内部のデータはあきらめるしかなかった。間の悪いことにバックアップをしばらく取っていなかった。私物のPCなら、ハードディスクをUSB接続してバックアップを取ったりできる。しかし、会社のPCは情報漏えいの危険があるということで外部ディスクへの書き出しを禁止するソフトが入っている。ネットワーク越しにファイルサーバーなどにコピーを取ることはできるのだが、テレワークだと速度が出ないことが多く、ついついサボってしまう。

 

代替PCを用意して、なんとかテレワークを再開したのだが、直近の作業ファイル、作りかけの文書などは消えてしまった。あまりの被害の大きさに心が折れそうになっている。テレワークをしていなければ、or PCに変な細工がされていなければ、こんなことにはならなかったのだが。

 

※1 これはPCが盗難された時にディスクを別PCに繋いでも取得できないようにするため。