2年前に小泉環境大臣への期待を書いた。もうすぐ総理が変わると環境大臣も変わるだろう。小泉大臣の在任期間は約2年、環境大臣としては小池知事の3年に次ぐ2位の記録なのだが、小泉大臣の実績とは何なのだろうか。私のような非専門家が思いつくのは
「レジ袋の有料化」しかない。これはどう考えても失敗だと思う。

 

そもそも、何のためにレジ袋有料化をしているのか?


環境省によると、「レジ袋を減らす」ことが目的らしい。ではレジ袋は家でそのままゴミになっているのか?

ほとんどの場合、レジ袋は台所で生ゴミを入れるのに使ったり、別の目的に再利用している。有料化されてから、我が家ではレジ袋がないから、ビニール袋をわざわざ買う羽目になっている。つまり、有料化によってレジ袋は減るかもしれないが、袋の使用量は減っていない。必要があって使っているのだから減るわけがない。レジ袋を減らして他の袋が増えることに何の意味があるのだろうか。

 

一方でエコバッグを持ち歩く手間、エコバッグがないから買い物をやめてしまう悪影響(購買意欲の減少)、レジでいちいちレジ袋をどうするかを聞く手間、レジの前で客がダラダラと袋詰をすることによる時間のロスなど負の効果は目に見えないところでいろいろとあるはずだ。

 

この施策を考えた人は台所仕事を普段していないとしか思えない。一度でも家庭の主婦に聞けば、意味があるかどうかくらい分かったのではないか。