中村けんです
はずストーンカップへの出場を終えた後は、午後から公開事業診断(旧事業仕分け)を傍聴させていただきました。
丸一日行われる事業診断の途中からの傍聴になってしまったため、参加や公開を推進する事業やイベントの日時が重ならないよう、市の方にはしっかり配慮していただきたいところです
名称や内容について毎年変更が加えられながら、今年度で4年目となる事業診断ですが、目的は「事業の見える化」や「事業の見直し」です
市民から選ばれた診断員のみなさんが、事前にピックアップした市の事業について、事業そのものの必要性やその手法を議論・評価します
議会での一般質問のように、双方の事前すり合わせがない中で質疑応答が繰り広げられるので、市民目線での考え方と行政的な考え方の違いがよく分かるんです
具体的には、以下の6つのいずれかに診断され、市としては、極力その診断結果を尊重した取組をなすことになります。
A 不要または民営化すべき
B 抜本的見直しをすべき
C 国・県・広域での取り組みにすべき
D 現行通りまたは拡大すべき
E 内容や規模の見直し
E 民間委託または委託の拡充をすべき
そして、今年度対象となったのは、次の5つの事業です。
直接傍聴していない事業については、事務局からヒアリングした参考内容として、診断結果と合わせてお伝えさせていただきます。
介護費抑制のための予防事業
<事業概要>
対象者の把握事業、宅老所事業をはじめ、運動機能向上、口腔機能向上、認知症予防を目的とした各種教室を開催。さらに、パンフなどによる啓発とともに、地域において介護・介護予防に関するボランティアとして介護予防サポーターを養成するなどし、理解と啓発に努める。
<診断結果>
F(民間委託化、委託拡充)
ボランティアなどの形で、もっと地元住民のみなさんに力を貸していただくような形にしてくことが望ましい。
<補足>
本事業の中で、対象者把握事業については、郵送という手段を主にして行うのではなく、民生委員さんなどにも協力していただきながら行った方が良いということで、別途B(抜本的見直し)という診断になりました。
高齢者交流広場維持管理事業
<事業概要>
市内6か所ある高齢者交流広場(宅老所事業も行う)と、一色いきいき健康プラザの管理運営。
<診断結果>
B(抜本的見直し)
高齢者交流広場は利用料が無料で、ふれあいセンターは有料であることとの整合性や、公共施設の再配置が進んでいく中で、高齢者だけをターゲットにした施設であることの有用性を考える必要がある。
廃棄物の集団回収推進事業
<事業概要>
市内に拠点を持つ営利を目的としない地域団体等に対し、自主的に廃棄物回収活動を行う場合に報奨金を交付する。
<診断結果>
E(内容・規模見直し)
対象となる団体が回収した廃棄物を業者に売却する際、市役所が売却する際などの市場価格に比し、かなり低い値段でしか買い取ってもらってないようなので、行政として関与した方がよいのではないか。また、そうすれば、市が支払う報奨金の額をもっと下げることもできる。
文化協会補助事業
<事業概要>
市内の4つの文化協会に対し、運営補助金を支出する。
西尾…約140万円、一色…約65万円、吉良…56万円、幡豆…56万円
<診断結果>
B(抜本的直し)
合併して3年が経つが、文化協会は合併せずに4つ依存したままでよいのか。また、会員数の減少傾向が見られたり、若い年代への浸透がいまいちのように思われるので改善が必要である。
防災倉庫管理事業
<事業概要>
市が管理している防災倉庫にある備蓄食料の購入や、避難所にある防災資機材庫の補修、自主防災会の器具庫の設置や防災資機材の整備を行っていく。
<診断結果>
E(内容・規模見直し)
食料の備蓄については、市がすべて在庫を抱えるのではなく、スーパーなどの企業と協力・連携したり、家庭への啓発をもっと積極的に進めていけば、減らしていけるのではないか。