こんこぶー!の続きだよ!

 

衝撃 

 2023年6月8日8:30。こぶしは改めて電話しました。実は警察署には相談窓口があります。相談窓口には、警察に通報した方が良いのかわからない場合など、微妙なラインの相談を受け付けています。この相談窓口は8:30からかける事ができます。

 そもそも、犯人の手がかりってそのまま警察署にかけていいの?と思っていたので、この相談窓口にかけることにしたわけです。

 しかし、混線していて、繋がりませんでした。それから何回か電話し、繋がった時刻は8:45でした。

警官「はい、こちら相談窓口です」

こぶし「もしもし。すみません、先に経緯から説明するんですが…」

 こぶしは事件のあらましとポイントカードの件を伝えました。

こぶし「…という事なんですけど、担当から折り返しすると言われて一日折り返しがなかったんですけど、こちらからかけても問題ないですかね?」

警官「あ、大変申し訳ございません。おそらく、その担当者は非番だったと思います。警官の出勤時間が9:00なので、その時間以降であれば、出勤しているかわかると思いますが、折り返すと言っているなら正午ぐらいまで待った方が良いかと思います。」

こぶし「わかりました。ありがとうございます。あと、この手がかりの情報なんですけど、対応してもらった交番の方に連絡した方が良いですか?」

警官「いえ、管轄の警察署に連絡してもらえれば、大丈夫です。大変申し訳ございません。」

こぶし「いえ…すみません、ありがとうございます。」

 こうして電話を切り、12:00まで待ちました。その後も折り返しの電話がかかることはありませんでした。

 12:00になって、警察署に連絡しました。

警官「はい、こちら警察署。」

こぶし「もしもし、すみません。昨日お電話した者で、折り返しするという事だったんですが、折り返しがなかったので、電話しました。」

警官「はい、お名前は?」

こぶし「こぶしと言います。」

警官「こぶしさんね。どういう話でした?」

こぶし「えーっとですね…」

 こぶしは事件のあらましを説明しました。

こぶし「それで、その後手がかりとなるかもしれない情報を得たので、電話したんですけど」

警官「はいはい、ちょっと待ってくださいね」

そうして、2分程保留になりました。電話が繋がり、別の警官の声が聞こえました。

警官2「はい、もしもし」

こぶし「もしもし、手がかりとなる情報なんですけど」

警官2「ちょっと待ってください。どういう話なんですか?」

 え…引き継いでないの?

こぶし「…えーっとですねぇ…」

 こぶしは事件のあらましを説明した。

こぶし「…という事がありまして、ポイントカードの履歴を調べてもらって、○○ホテルに6月7日1時10分に使用履歴があったので、何か手がかりになれればと思いまして。せめて、時刻がはっきりしているので、フロントの監視カメラで、背格好がわかるのではないかと。」

警官2「なるほどですねぇ…。そのポイントカードって何ですか?」

こぶし「ローソンカード…今のポンタカードです。」

警官2「それは…何のカードですか?」

こぶし「え…えーっと…ローソンで使えるカードなんですけど…」

警官2「ふむふむ。えー、どこのローソンで使われてたんですか?」

こぶし「いえ、ローソンじゃなくて○○ホテルです。」

警官2「え?ホテルなんですか?」

こぶし「はい。ポンタカードは提携しているお店で使えるカードで…○○ホテルも使えるんです。」

警官2「はぁ…。なるほどですね。そのカードのIDってわからないですか?」

こぶし「IDですか?今カードが手元に無いのでわからないんですけど…」

警官2「わからないんですか?でもカードの再発行をしてもらったんですよね?」

こぶし「いえ、再発行は名前や住所や電話番号を伝えて、確認してもらいました。IDはカード本体に書いているものなので、ちょっとわからないです。」

警官2「そうなんですね。そのカードって名前とか伝えるだけで作ってもらえるものなんですか?」

こぶし「いえ、カードを作る時は身分証明書を提示して、個人情報を書いて作る感じです。再発行する際も、名前、生年月日、電話番号、住所まで伝えてます。」

警官2「そうなんですね…。いえ、監視カメラを見るにしても、IDがわからないと実際にそのカードを使用しているかわからないじゃないですか。場所によってはIDがわからないと、協力してもらえない所があるので。」

こぶし「あー……なるほどですね…。」

警官2「私は担当じゃないんですけど、担当の者に言伝しておきますので。」

 え?担当者じゃないの???だ、誰なん…??????????

警官2「また、財布が見つかりましたら、連絡しますね。連絡先はこちらの番号でよかったですか?」

こぶし「はい。」

警官2「わかりました。お名前は?」

こぶし「こぶしで。」

警官2「こぶしさんですね…わかりました。あと、犯人がもしわかっても、監視カメラの情報や犯人の個人情報はお伝え出来ませんので、ご了承ください。」

こぶし「はい、それは…。」

 当然そんなことは求めてませんでした。犯人が捕まればそれで良いと思っていたのです。

警官2「では失礼します。」

こぶし「はい、すみません。ありがとうございます」

 ここで完全にこぶしは折れました。ほぼ確定的な手がかりがあっても、整合性が取れていないと調査もしません。整合性取れるなら、探偵になってますよ。あと、必要な情報が初見殺し過ぎる…。何回か連絡し合って、確認しないと警察は証拠として見做しません。てか、なんでポンタカード知らんねん……。

 ということでこぶしは、諦めました。警察がまったく動いてくれないってよく聞きますが、その気持ちがよくわかりました。

 

以上が財布盗まれた顛末です。次回は盗難事件における、被害届の受理をスムーズにいくには何が必要かをまとめようと思います。