7年ほど前、英語教育の研修会で岐阜県に足を運びました。その時の講師の方が、雑談で雑草化した大根の話をしたのです。
雑草は無農薬無肥料無灌水で生きる。野菜もそのように育てられる。それが自然農だ。
といった内容でした。
そして一昨年、最初の育休を取っている時に、野菜直売しているおじさんに誘われ、畑を借りることにしました。
そこは、雑草(スギナやメヒシバ)ボーボーの、超固い粘土質でした。
ただまぁ、完全に初心者だったので良いも悪いも分からず、開墾始めました。
クワが刺さらない、刺さっても抜けない、抜けたら大きな塊。もはや土にサビがついてました。聞くところによると産廃土とのこと。
その時に、自然農のことを思い出しました。
自然農では、野菜や雑草の根の力も借ります。つまり、根に土を耕してもらうのです。
そして刈る際は根っこから抜かず地際を切ります。
刈り取った草は畝の上に乗せ、日光から土を守ったり保温や保湿、虫や微生物の住処となります。
土に残った根が微生物によって分解され、空気や水の通り道となり、土中環境が良くなるという論理です。
「自分の力ではこの土地を良くできない」と悟ったこと、今振り返れば、我ながら素晴らしい感覚だったと思います。
自然農でやっていこう!と決めました。
もちろん、テコ入れなしにはそんなに早く作物が育つようにはならないので、カルスという微生物資材や米糠、籾殻、有機石灰、有機肥料、硫安、そして雑草をすき込みました。
そしてなんとか畝立てを終わらせ、種を蒔き、栽培開始。
見事に、野菜が育つようになりました!
自然農の魅力や、2年経った今の様子はまた今度アップします。