あなたと 1 | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

MVがエモ過ぎて…妄想が膨らみました。坂本くん語りでお届けします。




あなたと 1




「お疲れ〜!」


「お疲れさ〜ん!」


「ヒゲ似合わねーなお前」


と井ノ原。


「うるせーよッ」



52日。事務所で健と会った。



「ヒゲあると剛に似てない?剛かと思っちゃった。一瞬」


俺は隣にいる長野に呟いた。


「うん。似てる似てる」



それぞれハグを交わして、Twitterに上げる写真を撮ることになった。



俺は扇型のポーズを取って、井ノ原と手を繋いだ。


「あ、このためにそのTシャツ着てんの?今日。撮影用」



健は井ノ原のTシャツを見て言った。



「ちげーよッ。俺は毎日お前がくれたこれ着てんだよ」



確かにV6のTシャツはよく着てるけど、毎日ではない。



「もう肌の一部だよ。第二の皮膚だよ、第二の皮膚!」



「ふざけんなよ」



とか言って、嬉しそうな健の笑顔。っつか、この態勢キツいんだけど。


「ちょっと…早く撮って」





パシャッ!


記念撮影を済ませてひと段落すると、



「じゃね、バイバイ」



って早々と健が立ち去ろうとするのを、井ノ原が呼び止めた。



「もう行くのかよッ。もうちょっとゆっくりして行けよ」



「違うよ。ほら、他も周んないといけないから。色々行くとこあるから」



「そっか…」


「あ、そうだ!『あなたと』聞いたよ?いい曲だね。トニセンらしくて」



「おう!ありがとう。あ、そだ。MVもいいのできたんだよ」



「そうそう」



と俺。



「明日解禁だから」



「ウソ。見せてよ」



「だから明日解禁だって!」



「ってことは、もう見れるんでしょ?」



「いや、そうだけど」



健はえへへと笑って、



「明日から俺一般人だからさ、ちょっと最後にジャニーズの特権。見せて、見せて」



「お前、挨拶周りあるんじゃねーのかよッ」



と言いつつ、井ノ原はスタッフにMVの見れるスマホを借りた。