MVがエモ過ぎて…妄想が膨らみました。坂本くん語りでお届けします。
あなたと 1
「お疲れ〜!」
「お疲れさ〜ん!」
「ヒゲ似合わねーなお前」
と井ノ原。
「うるせーよッ」
5月2日。事務所で健と会った。
「ヒゲあると剛に似てない?剛かと思っちゃった。一瞬」
俺は隣にいる長野に呟いた。
「うん。似てる似てる」
それぞれハグを交わして、Twitterに上げる写真を撮ることになった。
俺は扇型のポーズを取って、井ノ原と手を繋いだ。
「あ、このためにそのTシャツ着てんの?今日。撮影用」
健は井ノ原のTシャツを見て言った。
「ちげーよッ。俺は毎日お前がくれたこれ着てんだよ」
確かにV6のTシャツはよく着てるけど、毎日ではない。
「もう肌の一部だよ。第二の皮膚だよ、第二の皮膚!」
「ふざけんなよ」
とか言って、嬉しそうな健の笑顔。っつか、この態勢キツいんだけど。
「ちょっと…早く撮って」
パシャッ!
記念撮影を済ませてひと段落すると、
「じゃね、バイバイ」
って早々と健が立ち去ろうとするのを、井ノ原が呼び止めた。
「もう行くのかよッ。もうちょっとゆっくりして行けよ」
「違うよ。ほら、他も周んないといけないから。色々行くとこあるから」
「そっか…」
「あ、そうだ!『あなたと』聞いたよ?いい曲だね。トニセンらしくて」
「おう!ありがとう。あ、そだ。MVもいいのできたんだよ」
「そうそう」
と俺。
「明日解禁だから」
「ウソ。見せてよ」
「だから明日解禁だって!」
「ってことは、もう見れるんでしょ?」
「いや、そうだけど」
健はえへへと笑って、
「明日から俺一般人だからさ、ちょっと最後にジャニーズの特権。見せて、見せて」
「お前、挨拶周りあるんじゃねーのかよッ」
と言いつつ、井ノ原はスタッフにMVの見れるスマホを借りた。