Mステと寂しさの予感 | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?


Mステ、しみじみしました。


V6V6を楽しんでいる。

V6V6を噛み締めている。


そのパフォーマンスに、表情に、やられました。


ありがとう、もある。だけど寂しさの方が勝ったな。



一般的に何でも「惜しまれて辞めるのがいい」と言われますが、Mステのパフォーマンスを見てると、周りではなく当の本人達も惜しんでるように見えて、それがなんとも言えず切なかった。



自分達が決めたことだけど、イヤになってやめるわけじゃないから、メンバーだってもちろん寂しいよね。



解散が発表されたときは、すごい置いてかれた感があったんだけど、Mステではメンバーがファンと同じように寂しさを感じているのが伝わってきて、ああ置いてかれるんじゃなくて一緒にサヨナラするんだなって、思えて、それがよかった。



メンバーと一体だったV6が、解散によってメンバーから離れて行く。もう自分達でどうにもできない、手の届かない、愛でるしかない対象になってしまう。そういう意味では、メンバーもファンの立場に近くなるというか。



もう、自分たちが作り上げて行くものではない。



そして、誰かに引き継がれるものでもない。



あとはただ自分たちで最後のピースをはめて、終えるだけ。



その最後の仕事を、多分彼らはスタッフやファンやV6を愛してくれた全ての人達と一緒にやってるって気持ちでいるんだろうな。



今の私の心境は、花火大会終盤、打ち上げ花火がドッカンドッカン上がりまくって、すごく盛り上がってきたときに、「あ、そろそろ終わりだな」って思うあの感じに似てる。



すごいすごい!もっともっと!って、最高のものを見せられた後に突如訪れる、静寂と闇。その切なさと寂しさったら、ない。



だけど、ほんとに寂しいんだけど、どうせいつか終わるなら、こんな寂しさの予感を味わわせてくれる終わり方が、やっぱり最高に美しい。そんなふうに思いました。



始まれば終わるさ

だからこそ世界は

So beautiful 



Best Choice 



そう言い聞かせて、寂しさの予感を味わう、今。