Virgin 1 健ちゃんの声 | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

*2014年別ブログ既出の小説です。お誕生日に35歳の健ちゃんが20歳のギャルと…。




7月2日24時

はっぴーばーすでー♪健ちゃん❤️
andあたし❤️

35歳おめでとう❗️あたしも20歳になったよー♪(v^_^)v

あ、そんで留学も決まっちゃったー❗️8月からロスでーす。遊びに来てねーってか行く前にやり残したことあるー。

健ちゃん、約束覚えてる?ってか私のこと覚えてる?ナオトの妹のミオだよ?

ロス行く前に会いたいなぁ~。超忙しいだろうけど、レスくれると嬉しいなぁ~❤️

ではっ
Love, Mio


ってな感じでメールして待つこと一時間。


レスなし。


健ちゃん、あたしのこと忘れてる?メアド変わった?ナオトとはまだ友達だよね?


ええい!ナオトに電話だ!



数コールでナオトが出る。


「ナオト?健ちゃんのメアド変わった?

…いつからって、うーん、最後に健ちゃんからレス来たの、4月だったと思う。

…用事ってか、今日健ちゃんの誕生日じゃん?私の誕生日でもあるけど。忘れてんなよ。

…え?直接?何?どゆこと?

…え?何?ナオト、健ちゃんと一緒なの?今?マジで?早く言ってよ!ってかソッコー代われ!」



てなわけで、


ドキドキ…待つこと数秒。




「…もしもし?」




きたーっ‼︎健ちゃんの声だー!ヤバい‼︎

ああ、こんな耳元で←電話だから当たり前


声だけでイッちゃいそう。あん、あたしのエッチ。これでもばーじんなのに。



「ミオちゃん?久しぶり」



「け、け、健ちゃん?ハピバースデー‼︎メール送ったんだけど」



「あ、そうなの?ごめん。まだ見てない」



いいの、いいの!全然、いいの!だって電話できちゃってんだもん!



「ミオちゃんも、おめでとう」



「あ、ありがとう。あのさ、健ちゃん、あたし、ロスに留学決まったの」



「すごいじゃん!」


「学部で1人だよ?」


「へーえ。すごいじゃん。何学部、だっけ?」


「国際政治」


「へーえ。かっこいいじゃん。未来のグローバルリーダーってやつ?」


「でさ、8月からロスなの」


「もうすぐじゃん。準備とか大変なんじゃない?」


「うん、まあ、そうなんだけど…あのさ、健ちゃん、約束覚えてる?」



「約束?」



「うん。あたしが高校生のとき、あのさ…健ちゃん言ったじゃん。あたしが20歳になってー、まだ健ちゃんのこと好きだったらー…エッチしてくれるって」



「え?何?」



「エッチしてくれるって」


「何?ごめん。よく聞こえない」


「エッチしてくれるって!」


「…何?」



なんでよっ!なんで今までスムーズに話せてたのに、急に聞こえにくくなるわけ?


もしかして、健ちゃん、かわしてる?また、かわしてんの?



高校生のときから、未成年に手出せないだの、友達の妹だから無理だの、あたし、マジだったのに、全然とりあってくれなくて…。



やっとあの晩、しゃあなしな感じで言ってくれた「20歳になったら」発言を信じて今まで誰のためにばーじん守ってきたと思ってんだよー‼︎



「エッチしようよーっ‼︎」




「お前、誰と電話してるんだ?こんな夜中に」


げっ‼︎おとーさん⁈