触れたくて 2 条件コンビ | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

「当分、女はいいよ」


と条くんが言うと、健くんがパシッと条くんの足を叩いた。


「なに言ってんだよ!このエロおやじが!」


すると、ガバッと条くんが起き上がった。


「なに⁇」


「え?だってお前が女っ気なしとかさぁ…」


「え?その話、誰から聞いたの?」


「どの話?」


「だから、エロおやじって誰が言ってたの?」


「今、俺が言ったの」


「なんだ」


「え?何?なんか思い当たることあんの?」


「なにが?」


「だからエロおやじって誰かに言われたの?」


「言われてないよ。言われてない」


「誰かに言われたんだろ?」


「言われてないよ。誰が言うんだよ」


「桃ちゃんとか」


健くんがニヤニヤして言うと、条くんが、


「お前は…っ…」


って健くんから離れてソファの端に寄った。


「こいつ…ほんっとなんなの?」


条くんが俺に目配せする。


たしかに、娘みたいな桃ちゃんに、条くんがエロおやじって言われるって…どんなシチュエーションだよ。


俺はふふっと笑って健くんを見た。


健くんはへらへらしてる。


「言われてない。絶対言われてない。言われたことない」


「否定し過ぎだろ。余計怪しいじゃん」


「うるさいよ」


「あ!上野さんに言われたの?」


健くんが目をクリッとさせて条くんを指差した。



「なんで⁇」


条くんの声がひっくり返った。肘掛けにしがみつくようにして膝を揃えて、さらに健くんを避けて端に寄る。


「なんで上野が出てくんの?だから女は当分いいって言ってんでしょ!」


「そういうわけにはいかないんだよ!」


「なんでだよっ⁈」


「こっちにも色々あんだよ!」


「色々ってなんだよ!」



「仲良くしろよ!」