誕生日 4 愛の伝え方 | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?


赤みがさした頬は、お酒のせいだけじゃない。条くんは、しっとりと汗ばんだ顔であたしを見下ろす。


条くんの下で、あたしが我慢できずに声をあげると、嬉しそうに微笑んで、あたしを揺さぶっては追い込んでいく。


あたしの声と表情の変化をまるで観察するように見ながら、

条くんしか知らないあたしを

探り当てて

引き出して

溢れださせる。



条くんに何もかも委ねてしまうあたしを愛おしそうに見つめる。



「さく…ら…ぁ…っ…」


ってあたしの名前を呼ぶと、条くんが揺れながら目を閉じて、少し俯いて横を向く。


条くんは、眉根を寄せて、あぁ…って吐息混じりの甘い声を出したと思うと、首をのけぞらせて、そのセクシーな喉仏をあたしに見せつけて、上りつめた。


その後も、完全に主導権を取られて、条くんの好きなように、好きなだけ、抱かれた。


誕生日だから、いいの。

誕生日じゃなくても、いいの。


橋本さんの一件で、条くんだって辛い思いをしたんだから…。


条くんは、いくらでもあたしを好きにしていいのよ。







満たされたあとで、条くんが何も言わずに後ろからあたしを優しく抱き締めてくれる。


髪にキスを落として、鼻を埋めて、少し甘えた声であたしの名前を呼ぶ。


それだけ。


他になにも言わない。



ギュッと抱き締める腕の力。

強くもなく弱くもなく、ちょうどいいその圧迫感と、密着した背中から伝わる条くんのトクトクいう鼓動。


条くんがあたしを包み込む。
条くんがあたしに染み込んでいく。


そうやってあたしは、寡黙な条くんの愛を受け取る。


条くんの愛し方が好き。

条くんが好き。大好き。