部屋に入ると、酔っていたのか条くんは、すぐにあたしを欲しがった。
誕生日なのに新年会が入ったことや、
宝先生に少し妬いてたみたいだから、そのせいもあるのかもしれない…。
あたしの名前を呼んで、後ろから抱き締めて、服の上から体をまさぐる。
髪に鼻を埋めたかと思うと手で髪を少し乱暴に払って、うなじに吸い付く。
首筋にキスをしながら、ワンピースのファスナーを下ろしていく。
「せっかく可愛い格好してるけど…」
って囁きながら、剥き出しになったあたしの両肩に手を添える。
そのまま条くんの手が肩を滑り落ちる。ワンピースがパサリと足元に落ちる。
スリップだけになって、あたしが
「条くん…お風呂…っ…」
って言うと、あたしの体から離れる。
あたしはゆっくり条くんを振り向く。
条くんが腕をクロスさせて、シャツごとセーターを脱ぐ。
締まった裸の上半身は、アルコールのせいで少し赤みがさしていた。
お風呂に行くんだと思ったら、いきなりあたしを抱き締めて、キスをしながら、
「あとでいい」
ってあたしを抱き抱えてベッドに沈めた。