噂 10 初詣デート? | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

「先生、記念写真撮りましょ!」


って参拝の後で言うと、


「ダメ」


って健ちゃん先生が腕でバッテンマークを作る。


着物の袖がめくれて、血管の浮いた腕とバングルが見える。


新年らしい上品な着物姿の健ちゃん先生が惚れ惚れするほどかっこよくて…


ツーショット撮りたかったのにぃ…。


恨みがましく先生を見ると、


「そんな顔してもダメ。お前の上目遣いとアヒル口は俺には、なんっっっの効き目もないから」


むぅぅ〜。


「それより、早く教えろよ。例の件、ホシは見当ついたの?」


「それがですね、文芸部の橋本さん…」


「橋本⁇…って2組の橋本?」


「はい。あたし文芸部の顧問なんで」


「橋本なの⁇ツーショット撮ったの」


「いや、それがですね、ツイッターのアカウントが橋本さんのだって他の部員に教えてもらったんですけどね…」


「うん」

って健ちゃん先生が懐手してこっちへ身を乗り出す。


前髪が端正な顔にハラリと落ちかかる。



「ち…近いです…///」


「え?」


「って上目遣いで…見ないでくださいっ!」


「ああ、ごめんごめん。俺の上目遣いは効き目あんだった」


「えーっ⁇自分で言う⁇」


って言うと、照れ笑いして頭をかいた。

かっこいい先生が、可愛くなる瞬間…///


「いいからはやく言えよっ」


はっ。


「は、橋本さんに聞いたんですよ。これあなたでしょ?って」


「直球⁇」


「はい」


「ま、いっか。…それで?」


「直球じゃダメでしたか?」


「いや、いいよ。で?なんて?」