真夏の情事 4 窓全開 | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

「なにがもったいないの?」

って窓を開けてベッドの上のあたしを振り向く。

全裸の准の向こうで、夏の庭がざわめいている。


「なにがって…冷気が逃げちゃうから…」


逆光になった准のシルエットが、暮れかけた陽光に縁取られ、筋肉で盛り上がった丸い肩の先が艶やかに光る。


汗で湿った短い髪を両手で後ろに撫でつけながら、薄っすらと甘い笑みを浮かべてあたしに近づく。


ベッドの端に腰掛けると、准の重みでベッドがしなる。


首を傾げながら手を伸ばしてあたしのうなじをつかむ。


目を伏せると長い睫毛が濃い影を落とす。

准のきれいな顔に見惚れながら、その物欲しそうな唇に自分の唇を重ねる。



蝉が突然、煩いくらいにジワジワと鳴き始めた。


それが合図になったように
准が乱暴にあたしを押し倒す。




「…准…っ…ンフフ…っ…待って。本気なの?なんの我慢大会?…あぁ…」



「しっ」



咎められて声を我慢する。




「本能と…獣性と…快楽の…我慢大会」


って准が密やかに囁く。



「全部…同じじゃない」



「ふふっ…」


って無邪気に笑う。



「あと…暑さ」



「だったらエアコン切ってよ。もったいない」


「どうせあっというまだろ?」


「どっちが」


「そっちが」


「どっちもでしょ」