指導教官 20 先生の好きにして下さい | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

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V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

佐久間が眉間に皺を寄せる。


ふむ…なかなか色っぽい…。



「佐久間…」


「麗って呼んで下さい」


「ほんとにいいの?」


「後悔なんてしません」


「それはどうかな…」


仰向けになった佐久間の上に跨って、佐久間を見下ろす。




「お前が、今までどんなセックスをしてきたか知らないけど…」




佐久間が熱のこもった目で俺を見つめる。




「…俺さ…」




「は…はい…」





「どSなんだよな…」




「は…はい…?」




「そういうの、好き?」


って、左手で右耳の後ろを掻いて、眉を上げる。



「そ、そういうのって…つまり…その…」




「縛られたりするの」




「えっ⁇…す、好きなんですか?そういうのが」





「いやぁ…俺も変わってるからさ…」




「か、変わってますね…。あ、いや、でも、その…実は、ベッドでアブノーマルって人、結構いますよね?」




「なに?慰めてくれてんの?優しいじゃん」


って佐久間の髪を撫でる。




「ま、別に?嫌なら無理強いはしないけどさ…」




「せ、先生…佐久間、大丈夫です!…先生の…好きにして下さい」




「そう。…じゃ、縛っていい?」



って俺はそばにあったタオルを掴む。



「…は、はい」



佐久間に跨ったまま、目の前でタオルを両手で持って、ピンと張る。



「手貸して」



差し出された佐久間の手首を掴んで、頭の上に持って行き、タオルで縛る。



「可愛いな。佐久間」


俺はにっこり笑ってベッドから降りる。




「しばらく、そうしてろ」


ってベッドから離れる。



「え?先生?どこ行くんですか?」




「帰る」



「は、はいっ⁇」




「明日遅刻すんなよ。持ち物は体操服だからな」


ってベッドで寝転がったままポカンとしている佐久間を指差し、リュックを持って玄関に向かう。



「え?ちょっと…先生っ!」


って佐久間が起き上がる。


俺は無視してスニーカーを履くと、玄関のドアを開けて振り向きもせずに部屋を出た。


「せ、先生…っ⁇」



バタン。


扉の向こうから、先生のどS~~‼︎って声が聞こえる。


俺は笑いながら廊下を小走りで走る。


佐久間が追って来ないか後ろを振り向き、それから、タイミングよくやってきたエレベーターにサッと滑り込んで、佐久間のマンションを後にした。